ユーザー定義のパラメトリック溶接シンボル
Creo Parametric に備わっているシステム溶接シンボルのライブラリを、ユーザー定義のものと置換できます。定義したシンボルは、自動溶接アノテーションの代りに使用されます。溶接シンボルをあらかじめカスタマイズしておくと、図面作成や図面修正処理における柔軟性と生産性を一貫して高めることができます。
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この手順を行う前に、システム提供の溶接シンボルライブラリをバックアップディレクトリにコピーしてください。
ただし、ユーザー定義の溶接シンボルを作成する場合は、次の制限があります。
元の定義に存在するグループは、すべて新しい定義に残す必要があります。新規のグループを作成したり既存のグループの名前を変更したりできません。
可変テキストを新しく追加したり、既存の可変テキストの名前を変更する場合、新しい名前は元のシンボルにある可変テキストと同じ名前である必要があります。
シンボルインスタンスの高さのタイプは、新しいユーザー定義のシンボルと元のシンボルで同じである必要があります。
「左引出線」(Left Leader) および「右引出線」(Right Leader) の配置タイプはいずれも、新しいユーザー定義の溶接シンボルに含める必要があります。
ISO 溶接シンボル
この節では、ISO 規格に従って溶接、ロウ付け、試験シンボルを作成するのに必要なシンボルの例を示します。シンボルインスタンスの作成を支援するため、各シンボルについて次の情報を提供します。
シンボル名
このシンボルから作成されるインスタンスの例と関連メニューピック
シンボル定義のツリー構造を反映したメニューフォーマットのグループおよびサブグループのリスト
溶接シンボルに関するメニュー選択の説明は、下の「メニュー選択用語集」(Glossary of Menu Picks) も参照してください。
溶接シンボルライブラリ
詳細図面で使用できる溶接シンボルライブラリは、ISO-2553-1984 規格に基づくシンボル集合を提供します。このライブラリを使用して、さまざまな溶接、ロウ付け、試験シンボルを図面に作成できます。
溶接シンボルライブラリからシンボルを呼び出すには、「ファイル選択」(Select File) メニューの「システムシンボル」(System Syms) を選択して Creo Parametric シンボル領域にアクセスします。
メニュー選択用語集
この用語集には、ISO 溶接シンボルライブラリ固有の用語とプロンプトで入力を求められる項目の説明がまとめられています。メニュー選択名は、可能なかぎり ISO 溶接シンボルライブラリに従っています。
ISO 溶接シンボルライブラリでは、実線と破線の 2 線が基準線を形成します。実線に接続される溶接シンボルが "矢印の側" です。破線に接続される溶接シンボルが "向こう側" です。破線は対称溶接でのみ省略されます。溶接シンボルを作成する際は、まず溶接が矢印の側、向こう側、対称のいずれかを選択します。ARROW_SIDE または OTHER_SIDE を選択すると、溶接シンボルを基準線の上または下に作成するようプロンプトが表示されます。次に矢印側か反対側かによって、破線がシンボルの正しい位置に配置されます。
ISO 溶接特性メニュー選択
メニュー選択
オプション
説明
ABOVE_REF
溶接シンボルを基準線の上に作成します。
AS_ABOVE_ REF
(組み合わせ溶接シンボルのみ) 矢印側の溶接シンボルを基準線の上に配置するか下に配置するかを指示します。
BENEATH_REF
溶接シンボルを基準線の下に作成します。
BUTT_SIZE
シンボルタイプ (矢印側、反対側、対称、交互交差) で溶接の最終サイズが決まります。接尾辞 "AS" (矢印側) または "OS" (反対側) により、適切な溶接の側を表示することもあります。
CONTOUR
SMOOTH_BLEND
溶接の最終形を示します。この選択は、溶接の先端を滑らかにブレンドする指示です。
FINISH
ANSI 規格では、これにより仕上げ方法を指定します。ISO 規格では、コンターシンボルの上に機械仕上げサーフェステクスチャシンボルが追加されます。
FILLET_SIZE
シンボルタイプ (矢印側、反対側、対称、交互交差) で溶接の最終サイズが決まります。接尾辞 "AS" (矢印側) または "OS" (反対側) により、適切な溶接の側を表示することもあります。
FIL_SIZE
シンボルタイプ (矢印側、反対側、対称、交互交差) で溶接の最終サイズが決まります。接尾辞 "AS" (矢印側) または "OS" (反対側) により、適切な溶接の側を表示することもあります。
HOLE_DIA
プラグ溶接の直径を参照します。
OS_ABOVE_ REF
(組み合わせ溶接シンボルのみ) 反対側の溶接シンボルを基準線の上に配置するかしたに配置するかを指示します。
PROJECT_DIA
投影溶接の直径を参照します。
SEAM_WIDTH
継目溶接の幅を参照します。
SPOT_DIA
点溶接または融接の直径を参照します。
STYLE
CONTINOUS
INTERMITTENT
溶接の縦寸法を参照します。2 つの選択があります。
指定長さの連続溶接接続。
指定長さの溶接ビード、隣接溶接要素間の距離、指定数のビードを作成します。
SYMMETRICAL
矢印側と反対側の両方に同一の溶接を作成するための溶接シンボルを参照します。
TAIL
REFERENCE
WELD_PROCESS
溶接シンボルの引出線接続と反対端にテールを作成します。2 つの選択があります。
参照テキストまたは注記を入力します。
溶接プロセスを指定します。
WELD_SIZE
シンボルタイプ (矢印側、反対側、対称、交互交差) で溶接の最終サイズが決まります。接尾辞 "AS" (矢印側) または "OS" (反対側) により、適切な溶接の側を表示することもあります。
WELD_TYPE
組み合わせ溶接シンボルでは、作成される溶接タイプと、矢印側と反対側のいずれかを指定します (FILLET_AS など)。
ベベル突合せシンボル:Bevel_Butt.sym
シンボル定義構造
傾斜接続シンボル :Inclined_Joint.sym
シンボル定義構造
ブロードルートフェース付きベベル突合せ:Br_Root_Bevel.sym
シンボル定義構造
スロットシンボル :Iso_Slot.sym
シンボル定義構造
スポットシンボル :Iso_Spot.sym
シンボル定義構造
継目シンボル :Iso_Seam.sym
シンボル定義構造
プラグシンボル :Iso_Plug.sym
シンボル定義構造
フィレットシンボル :Iso_Fillet.sym
シンボル定義構造
J 突合せシンボル:J_Butt.sym
シンボル定義構造
直方突合せシンボル:Iso_Square.sym
シンボル定義構造
V 突合せシンボル:V_Butt.sym
シンボル定義構造
U 突合せシンボル:U_Butt.sym
シンボル定義構造
サーフェス接続シンボル :Surface_Joint.sym
シンボル定義構造
サーフェス化シンボル :Iso_Surfacing.sym
シンボル定義構造
急勾配フランク V-butt シンボル :Steep_V.sym
シンボル定義構造
急勾配ベベル突合せシンボル:Steep_Bevel.sym
シンボル定義構造
ブロードルートフェース付き V-butt シンボル :Broad_Root_V.sym
シンボル定義構造
折り畳み接続シンボル :Fold_Joint.sym
シンボル定義構造
組み合わせシンボル :Combine.sym
シンボル定義構造
エッジフランジシンボル :Iso_Edge_Flange.sym
シンボル定義構造
エッジシンボル :Edge_Weld.sym
シンボル定義構造