応力拡大係数 (SIF)
応力拡大係数 (SIF) メジャーは、荷重または残留応力によって亀裂先端付近に生じる応力状態を予測します。亀裂モデル化を定義した後で SIF メジャーを作成できます。静解析で SIF メジャーの値を評価することで、特定の荷重条件の下での亀裂の成長を予測できます。
亀裂先端付近のメッシュが粗すぎる場合、コンフィギュレーションオプション
sim_sif_measure_size_factor を使用してメッシュを再分割できます。
SIF メジャーは、小変形がある静解析と線形弾性材料のモデルでのみ計算されます。
• 「成分」(Component) - 亀裂に力が加わる方法によって異なる SIF メジャーのモード。次のモードを使用できます。
◦ 「モード I (オープニング)」(Mode I (Opening)) - 亀裂の平面に対して垂直な引張り応力によって、亀裂サーフェス同士が引き離されます。
◦ 「モード II (スライディング)」(Mode II (Sliding)) - 平面内せん断によって亀裂サーフェス同士が引き離されます。亀裂サーフェスは、亀裂の先端エッジに対して垂直な方向に、互いに逆方向にずれます。
◦ 「モード III (ティアリング)」(Mode III (Tearing)) - 平面外せん断によって亀裂サーフェス同士が引き離されます。このオプションは 3D モデルでのみ使用できます。
|
|
|
モード I - オープニング
|
モード II - 平面内せん断
|
モード III - 平面外せん断
|
• 「空間的評価」(Spatial Evaluation) - モデル上で次のエンティティを選択します。
◦ 「亀裂」(Crack) - 直線 2D 亀裂と平面 3D 亀裂のみ。
◦ 「点」(Point) - 2D モデルの場合は亀裂先端、3D モデルの場合は亀裂先端上の点。
亀裂先端上にない SIF メジャーは解析実行時に無視されます。