リトラクト面を設定するには
「オペレーション」(Operation) タブのオプションを使用してリトラクト面を設定できます。
1. 「製造」(Manufacturing) >
「オペレーション」(Operation) の順にクリックします。
「オペレーション」(Operation) タブが開きます。
2. 「クリアランス」(Clearance) タブのオプションを使用してリトラクト面を設定します。「クリアランス」(Clearance) タブには、「リトラクト」(Retract) セクションと、工具の開始位置と終了位置を指定する「開始」(From) および「ホーム」オプションがあります。
3. 「リトラクト」(Retract) セクションの次のオプションに適切な設定要素を指定します。
◦ 「タイプ」(Type) - オペレーションのリトラクトタイプを「平面」(Plane) に指定します。
◦ 「参照」(Reference) - そのリトラクトタイプの基準として使用する参照を指定します。リトラクトタイプによって参照は異なります。参照として平面、サーフェス、軸、座標系を指定するか、既存のオペレーションから参照をコピーできます。選択した参照が「参照」(Reference) コレクターに表示されます。
参照が座標系の場合、その Z 軸が NC シーケンスの座標系の Z 軸と同じ方向を向いていなければなりません。サーフェスまたはデータム平面は参照座標系の XY 平面に対して平行でなければなりません。
このオプションのショートカットメニューには次のオプションがあります。
▪ 「デフォルト参照」(Default Reference) - 選択した参照を参照座標系に置き換えます。デフォルトでは、参照座標系はマシン座標系または NC シーケンス座標系です (オペレーションレベルでリトラクトを定義するとマシン座標系、NC シーケンスレベルで定義するとシーケンス座標系になります)。
▪ 「情報」(Information) - 選択した参照の情報を表示します。
◦ 「値」(Value) - 参照座標系平面をオフセットする距離を選択するか入力します。値は次のいずれかになります。
▪ 数字。例: 20
OR
▪ ほかのカッティングパラメータや工具パラメータを含むリレーション。例: STEP_DEPTH * 2
OR
▪ RETRACT_REF_OFFSET 識別子のリレーションがすでに定義されている場合、値またはリレーションが
「値」(Value) ボックスに表示されます。
「パラメータを編集」(Edit Parameters) ダイアログボックスで
をクリックすると表示される
「リレーション」(Relations) ダイアログボックスで、リレーションを定義します。たとえば、
「リレーション」(Relations) ダイアログボックスで
RETRACT_REF_OFFSET = CLEAR_DIST を指定した場合、
「値」(Value) ボックスに値
CLEAR_DIST が表示されます。
もしくは、グラフィックウィンドウで距離ハンドルをクリックして目的の距離までドラッグし、リトラクト面を作成します。グラフィックウィンドウで距離ハンドルをダブルクリックして、値を修正することもできます。
◦ 「公差」(Tolerance) - 工具が非平面リトラクトサーフェスに沿って移動するときの工具の最大偏差を制御する値を指定します。デフォルトは 0.1" または 1 mm です。
◦ 「オペレーションリトラクトを常に使用」(Always use Operation Retract) - 各ステップの終点でオペレーションリトラクトを使用するには、このチェックボックスをオンにします。このオプションを選択しない場合、工具軸の変更時にのみ、工具がオペレーションリトラクトに移動します。
4. 切削工具の開始位置と終了位置を次のように指定します。
◦ 「開始」(From) - そのオペレーションの切削工具の開始位置を指定するデータム点を作成するか選択します。
◦ 「ホーム」(Home) - そのオペレーションの切削工具の終了位置を指定するデータム点を作成するか選択します。
| 注記 オペレーションに関連するワークセンターにヘッドが 2 つある場合、各ヘッドに異なる 「開始」(From) と 「ホーム」(Home) を設定できます。この場合、FROM モーションは、そのヘッド ( 「ヘッド 1」(Head 1) または 「ヘッド 2」(Head 2)) の開始点とヘッドに使用される最初の NC シーケンスの最初の点の間で作成されます。HOME モーションは、このヘッドを使用する最後の NC シーケンスの最後の点と、そのヘッドの終了点の間で作成されます。 |