Creo Simulation Live での回転流体ドメイン
概要
回転流体ドメインは、回転参照フレームで解決される流体領域を表します。
回転によって流体のバルク運動が駆動される場合、回転流体ドメインを使用します。回転参照フレーム内の流れを解決すると、精度が向上します。ファンやインペラなどの内部で回転する構成部品によって生じる流体の流れをモデル化するために使用されます。
回転流体ドメインを定義すると、回転軸に垂直なサーフェスを除くドメインのすべての外側サーフェスに、回転ウォール境界条件が自動的に適用されます。これらの回転ウォールは回転流体ドメインと同じ角速度を使用し、バックグラウンドで自動的に作成されます。
回転流体ドメインを作成するための前提条件
まず流体検討を作成し、その流体ドメインを定義します。
検討は定常シミュレーション検討でなければなりません。回転流体ドメインは非定常モードではサポートされていません。
回転流体ドメインとして選択するジオメトリは、軸対称であり、完全に 360 度回転する必要があります。
回転流体ドメインのジオメトリ要件
ジオメトリには、ソリッドボディまたはキルトを選択できます。
ボディまたはキルト全体が、1 つの回転軸を中心に軸対称になっている必要があります。複数の回転軸を持つジオメトリはサポートされません。
最も外側のサーフェスは、円柱サーフェス、円錐サーフェス、スプラインベースの回転サーフェス、またはこれらの組み合わせのみで構成されている必要があります。
スプラインベースの回転サーフェスは、明確に定義された 2 つの隣接サーフェスがある場合にサポートされます。
円錐形状は、2 つの隣接する境界サーフェスがあり、一端が尖っていない場合にサポートされます。
1 つ以上の同軸円柱サーフェスがサポートされます。
ボディの各端には、法線方向が回転軸を指すサーフェスが 1 つだけ含まれている必要があります。
ファンやインペラなどの内部ボディは、個別のボディまたはカッターボディとして回転流体ドメイン内に配置できます。
次のタイプのジオメトリを回転流体ドメインの参照として使用することはできません。
外側サーフェス上にカットアウトまたは中断のあるボディはサポートされていません。
複数の回転軸が含まれているジオメトリ。
完全な球体または楕円体は、回転流体ドメインとして選択できません。
360 度フルに回転しないジオメトリ。
外側サーフェスのカットアウトや中断が原因で軸対称ではないボディは、サポートされていません。
次の表を使用して、回転流体ドメインを作成する際に参照として使用できるジオメトリのタイプを確認してください。
説明
ジオメトリ
サポートの有無
単純な円柱を使用できます。
単純な円錐を使用できます。
単純なスパインを使用できます。
外側の円錐または円柱と内側の円錐または円柱の間に平面サーフェスによる明確な分離がある場合に限り、共役円錐-円柱を使用できます。
尖った円錐は、2 つの隣接する境界サーフェスを持つという基準を満たさないため使用できません。
ノッチのある円柱は、軸対称ではないため使用できません。
不完全な回転サーフェスは使用できません。
トーラスと球体は使用できません。
単一の平面サーフェスに接続されているスプラインは使用できません。
内側円錐に隣接する外側円柱は使用できません。
内側円柱に隣接する外側円錐は使用できません。
円錐に隣接するスプラインベースの回転サーフェスは使用できません。
回転流体ドメインの作成
1. アクティブな流体検討を開き、流体ドメインがすでに定義されていることを確認します。
2. 「ライブシミュレーション」(Live Simulation) をクリックします。「境界条件」(Boundary Conditions) の横にある矢印をクリックし、「回転流体ドメイン」(Rotating Fluid Domain) を選択して、「回転流体ドメイン」(Rotating Fluid Domain) ダイアログボックスを開きます。
3. 定義済みの流体ドメインから参照ボディまたはキルトを 1 つ選択します。
4. 回転軸を選択します。選択したジオメトリは、この軸と同軸である必要があります。
5. 角速度を指定します。正の値を指定すると本来の軸方向に従い、負の値を指定すると軸方向が反転します。
6. 「OK」をクリックして回転流体ドメインを作成します。ドメインは、モデルツリーの「境界条件」(Boundary Conditions) の下にリストされます。
回転流体ドメインの境界条件
流速、入口圧力、出口圧力、質量流、渦入口の境界条件は、回転軸に垂直なサーフェスにのみ適用できます。
熱境界条件は、回転流体ドメインの非垂直サーフェスに適用できます。
サポートされていない非垂直サーフェスに適用された境界条件は、シミュレーション中に警告なしで無視されます。
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