材料特性について
材料特性は、すべてのシミュレーションモデルに必要です。これらを使用して、解析時に使用する材料の物理的な特徴を定義します。
Creo Simulate では、
等方性、
面内等方性、
超弾性、
弾塑性、
異方性の材料などの、さまざまなタイプの材料特性がサポートされます。このソフトウェアでは、等方性の材料特性の標準セットを含む
材料ライブラリが提供されます。ユーザー自身の材料セットを作成して、ユーザー自身が向上させた材料ライブラリを維持することもできます。
材料特性が部品、サーフェス、ボリュームなどのジオメトリエンティティに割り当てられる場合は、これらは結果の要素にも自動的に割り当てられます。
材料特性を作成したりモデルに指定する場合は、そのモデルに以前に設定されていた
主要単位系 (IPS や MKS など) によって指定の特性値が決定されます。ただし、個々の特性の単位を
「材料特性」(Material Properties) ダイアログボックスで変更できます。異なる単位のセットで各材料特性を定義できますが、解析を行う場合は、材料の単位は常にモデルの主要単位系として解釈されます。
カスタム単位を
Creo Parametric の「単位マネージャ」(Units Manager) から作成して表示できます。
材料特性を指定する場合は、前もって破壊基準を理解して識別することが重要です。その他の
考慮すべき事項は以下のとおりです。
• どの温度範囲でその特性が有効か。
• 特性が処理条件に依存するか。
• 降伏応力 (降伏点) に達しているか。
• 特性が歪み率に依存するか。