カスタム荷重について
Mechanism Dynamics ユーザーは、内部的に非常に複雑なフォースおよびフォースモーター定義をメカニズムに取り込む必要が生じる場合があります。たとえば、疲労や空気力学、流体、重力傾斜、光の圧力、燃焼、非線形ブッシング、サーフェスの相互作用、アクティブな制御システムなどを挙げることができます。
これらの高度なカスタム荷重の作成は通常、コードを記述できる解析の専門家が行い、Creo TOOLKIT アプリケーションの形式をとります。Creo TOOLKIT は PTC アプリケーションプログラマーズインタフェース (API) であり、C 言語関数の巨大なライブラリが提供されています。C プログラミング言語でカスタム荷重を記述でき、記述されたアプリケーションを Mechanism Dynamics にシームレスに統合できます。
Mechanism Dynamics ユーザーはこれらの複雑な荷重の内部的な働きについて理解する必要はありませんし、使用するのに専門家のようなスキルも必要ありません。Mechanism Dynamics ユーザーがこれらのカスタム荷重モデルを目にするときは、ほとんど操作の必要がないようにパッケージされています。
このように、カスタム荷重に関しては 2 つの異なったユーザー群がいます。1 つはカスタム荷重を作成する、コードを記述できる解析の専門家であり、コードを記述するのに Creo TOOLKIT ライセンスを必要とします。2 つ目はプログラミングを行わない Mechanism Dynamics ユーザーで、専門家が開発した荷重を適用してメカニズムを駆動します。後者のカスタム荷重ユーザーには、Creo TOOLKIT のライセンスは必要ありません。
以下の情報は、コードを記述できる専門家の方が、Mechanism Dynamics ユーザーがきちんと適用できるようなカスタム荷重を作成するのに役立てていただくためのものです。
• カスタム荷重の適用に特有のカスタム荷重と関数を作成する場合の要件については、以下のリンクを参照してください。
• Mechanism Dynamics のインストールディレクトリにある CustomLoad ディレクトリ内のサンプルプログラムと make ファイルも見てください。これらの make ファイルは Creo TOOLKIT インストールテストプログラムをベースにしています。この CustomLoad ディレクトリには、サンプルの make ファイルについて説明されている readme.txt ファイルも格納されています。