ベアリング荷重 - Creo Ansys Simulation
ベアリング荷重を使用して、しっかりとはめ込まれたピンと穴の間で伝達されるフォースをモデル化します。Creo Ansys Simulation でベアリング荷重を定義して、円柱サーフェスの回転軸に対して直角な平面に作用するラジアルフォースをモデル化できます。フォース分布は、半径方向にのみ、円柱の半分 (または小さい部分) に対して、放物線関数として自動的に適用されます。
ベアリング荷重のフォースの軸方向成分を定義することはできません。以下の図では、円柱サーフェスの軸が Z 方向に沿っているので、ベアリング荷重の Z 荷重成分を定義することはできません。XY 平面内のラジアルフォースのみを定義できます。ベアリング荷重のフォースの軸方向成分をモデル化する場合、代わりにフォース荷重を定義することでこれを表すことができます。
1. ベアリング荷重が作成されている円柱サーフェス
2. 参照座標系
3. Z 方向 - ベアリング荷重の軸方向成分を定義することはできません。
4. X-Y 平面におけるラジアルフォースの方向
共有参照にベアリング荷重を適用した場合、結果は加法的になります。複数の穴に 1 つの荷重を適用するのではなく、それぞれの穴に別個のベアリング荷重を適用する必要があります。
ベアリング荷重を定義するには
1. 構造シミュレーション検討内で、 > の順にクリックします。「ベアリング荷重」(Bearing Load) ダイアログボックスが開きます。
2. 荷重の名前を指定するか、デフォルトの名前を使用します。オプションで、「名前」(Name) ボックスの横にある色のサンプルをクリックして、荷重で表示されるアイコン、分布、またはテキストの色を変更します。
3. ベアリング荷重を作成するソリッド円柱サーフェスまたは円柱サーフェスの一部を選択します。選択したアイテムが参照コレクターに表示されます。完全な円柱の半分を選択した場合、両半分が選択されて 1 つの参照と見なされます。
4. モデルのデフォルト座標系が参照座標系であり、「座標系」(Coordinate system) コレクターに表示されています。アセンブリの場合、トップレベルアセンブリの座標系がデフォルトの座標系になります。モデルにデフォルトの座標系がない場合、「座標系」(Coordinate system) コレクターは空です。
モデルツリーまたはグラフィックウィンドウから別の参照座標系を選択できます。
モデルのデフォルト座標系を再び使用するには、
をクリックします。モデルにデフォルトの座標系がない場合、
ボタンを使用することはできません。
5. 以下のオプションのいずれかを選択して、荷重のマグニチュードと方向を定義します。
◦ 「マグニチュードと方向」(Magnitude and direction) - 「方向設定の方法」(Direction by) で次のいずれかのオプションを選択して荷重の方向を定義します。
▪ 「方向ベクトル」(Direction Vector) - 「X」、「Y」、または「Z」フィールドに値 0、1、または -1 を入力することで、方向の単位ベクトルの値を指定します。
▪ 「参照」(Reference) - 平面サーフェスまたは直線エッジを選択します。荷重の方向は参照の方向とほぼ同じになります。
「マグニチュード」(Magnitude) 入力ボックスで荷重のマグニチュードを指定します。
◦ 「方向成分」(Directional components) - 「X」、「Y」、「Z」の各座標方向の荷重の成分を指定します。荷重の合力の方向とマグニチュードは、各座標に指定した値によって決まります。正の値を入力すると、座標系の軸と同じ方向に荷重成分が適用されます。負の値を使用すると、座標系の軸と逆の方向に荷重成分が適用されます。
6. フォースの単位をリストで選択するか、デフォルトの単位をそのまま使用できます。
7. 「OK」をクリックして、荷重を作成および保存します。