厳密式の使用について
=() という形式の厳密式を使用して寸法値を指定できます。括弧の中の定義式が評価され、寸法が厳密な値で表示されます。厳密式では、寸法値はその寸法の厳密値の表現に必要な最小の少数桁数で表示されます。小数点の右側、左側の桁数を含めて、寸法値が持つことのできる最大の少数桁数はその寸法値の有効桁数に依存します。最大有効桁数は 13 です。
「寸法」(Dimension) リボンタブやグラフィックウィンドウの埋め込みコンポーネント、ダッシュボード上などにある寸法値フィールドには厳密式で指定できます。
寸法値を厳密式で指定する場合は、次の点に注意してください。
• 寸法値の少数桁数について、カレントのグローバルまたはローカル設定を厳密式でオーバーライドできます。
• 厳密な寸法値を表示するのに必要な小数桁数が、(コンフィギュレーションオプション default_dec_places で定義された) デフォルトの小数桁数よりも小さい場合は、寸法の小数桁数はデフォルト値に設定されます。
• 定義式の括弧内には、条件や数字を必ずすべて入れてください。たとえば、=(a/b - 12.543) のようにします。
• =() にはリレーションタイプの定義式を指定することはできません。たとえば、=(a/b) + 5、=(a/b) / (c+d) などです。
• すべてのパラメータ名と寸法シンボルは、寸法値を厳密式に入力している間のみ表示されます。寸法値を指定し終えると厳密式は表示されず、評価後の寸法値だけが厳密な少数桁数で表示されます。
• 厳密式で指定した寸法値を編集すると、元の厳密式は表示されず、評価後の寸法値だけが表示されます。必要な場合は、任意の厳密式を再度入力して寸法値を指定します。
• ファミリーテーブル内の寸法値を、厳密式で指定することができます。ファミリーテーブル内の寸法値を、厳密式と非厳密式を組み合わせて指定することができますが、これはファミリーテーブルの異なる列に表示された異なる寸法だけで可能です。ファミリーテーブル内の 1 つの寸法 (同じ列) の寸法を、厳密式と非厳密式を組み合わせて指定することはできません。前に厳密式で指定した寸法を非厳密式で指定し直すと、寸法値のすべてのインスタンス値が非厳密形式に変換されます。