ビュースケールの指定
図面とビューをスケール変更することで、特定のモデル要素をさまざまなサイズで表示できます。たとえば、モデルの一部分を実際の 2 倍のサイズにして、強調して表示することができます。スケール変更を使用して図面の比率を示すことで、図面のアイテム間のリレーションをドキュメント化できます。
図面では、以下のタイプのスケールを使用できます。
• シートのデフォルトスケール - シート上のアクティブモデルのデフォルト値に従って図面ビューのスケールが設定されます。モデルがアクティブな場合、左下にデフォルト値が表示されます。デフォルト値を設定しないと、Creo Parametric によって、シートサイズとモデルの寸法を基に、シートごとにデフォルトのスケールが決定されます。このスケールは、カスタムビューを持たず、パースが適用されていないすべてのビューに適用されます。
• カスタムスケール - 「図面ビュー」(Drawing View) ダイアログボックスで入力したカスタム値に従ってビューの大きさを決めます。図面シートスケールを修正しても、カスタムビューはスケール係数が独立しているので変更されません。カスタムスケールは各ビューの下に "スケール<value>" という形式で表示されます (<value> には実際のスケール値が入ります)。
• パース - モデル空間からの「目からの距離」と mm などのペーパー単位の組み合わせで図面の大きさを決めますこのスケールオプションは一般ビューでのみ使用可能です。
異なった図面スケール値を指定しないかぎり、新たに作成されたビューには図面シートスケールの値が適用されます。任意の既存のビューのスケールを変更できます。
図面のサイズを変更した場合は、シートサイズにビューの比率が合うように、図面シートスケールが変更されます。ただし、詳細ビューとスケールビューでは、図面サイズを変更しても、各ビューのスケールは変化しません。図面スケールは、各シートごとに独立して変更できます。
図面ビューのスケールを変更すると、関連する親/子ビュー (投影ビュー、破断ビューなど) もすべて更新されます。
リレーション式を使用して、カスタムスケールまたはパースビュースケールを駆動することができますが、式を使用して、図面シートスケールビューを駆動することはできません。
リレーションを使用して図面ビューのカスタムスケール値を修正するには、次の手順を実行します。
1. カスタムスケールが定義されている図面ビューで、カスタムスケールビュー注記を選択し、右クリックして「値を編集」(Edit Value) を選択します。
2. ボックスにリレーション式を入力し、 をクリックします。
3. 確定ダイアログボックスで「はい」(Yes) をクリックします。式が計算され、情報が保持されます。
この機能を使えば、モデル内の寸法を使用してビュースケールを関連付けすることが可能になります。リレーションはモデルとともに保存されるので、モデルの寸法が変更されるたびに、ビュースケール、および関連するすべてのアイテムが一括して更新されます。
| • コンフィギュレーションファイルオプション default_draw_scale を設定すると、デフォルトスケールの初期設定を制御できます。設定しない場合は、自動的にモデルのサイズに基づいて計算されます。この設定は、スケールを変更するとオーバーライドされます。 • 詳細オプション view_scale_format を設定すると、図面スケールを小数または分数で表すことができます (デフォルトは小数形式)。 • 分数スケールのパターンを設定するには、詳細オプション view_scale_denominator を使用します。 • 図面スケールを変更しても、固定サイズのシンボルは変化しません。シンボルのサイズを変更するには、シンボルの属性を再定義する必要があります。 |