検証プロパティの交換について
STEP ではジオメトリ検証プロパティとアセンブリ検証プロパティの交換がサポートされています。アセンブリの検証プロパティにはジオメトリデータと製品構造が含まれます。アセンブリノードに数値プロパティを指定することで、アセンブリノードの子構成部品の数を定義できます。つまり、各親ノードに検証プロパティが関連付けられ、各アセンブリノードの子構成部品の数を確認できます。アセンブリ検証プロパティの交換の詳細がエクスポート/インポートログファイルに書き込まれます。
「アプリケーションプロトコル」(Application protocol) エクスポートプロファイルオプションを次の値に設定した場合、ジオメトリとアセンブリの検証プロパティが変換されます。
• ap203_is_ext
• ap203_e2
• ap214_is
• ap242
STEP のエクスポートプロファイルで「アセンブリ検証情報」(Assembly validation information) オプションを選択することで、STEP アプリケーションプロトコルへのアセンブリ検証プロパティのエクスポートを明示的に設定する必要があります。
検証プロパティのエクスポート
ソリッドモデルを STEP にエクスポートすると、表面積、容積、重心位置の検証プロパティが変換されます。アセンブリの構成部品の複数のインスタンスが重心用にサポートされます。この重心位置の値は、インスタンスの親アセンブリに対する位置です。サーフェスモデルを STEP にエクスポートすると、表面積の検証プロパティが変換されます。アセンブリモデルの検証プロパティのエクスポートには、サブモデルと構成部品の検証プロパティの再帰的エクスポートも含まれます。
STEP にエクスポートするファイルにデフォルトで AP203 の拡張子を含めるには、「アプリケーションプロトコル」(Application protocol) エクスポートプロファイルオプションを ap203_is_ext に設定します。「アプリケーションプロトコル」(Application protocol) を ap203_is_ext に設定した場合、STEP へのエクスポートは、次の拡張を含む STEP の国際規格に準拠します。
• cla - カラーとレイヤー
• gvp - ジオメトリ検証
• ast - アソシエティブテキスト
非ジオメトリデータを STEP にエクスポートするには、「アプリケーションプロトコル」(Application protocol) を ap203_e2 に設定します。
検証プロパティのインポート
検証プロパティが STEP ファイル内に存在する場合はインポート中に変換されます。検証プロパティに関する情報は、自動的に .xml ログファイルに書き込まれます。Creo で検証プロパティの値が自動的に計算され、計算された値がインポートされたモデルの検証プロパティの値と比較され、値の相違がログファイルでレポートされます。Creo ブラウザでログファイル内の検証データの詳細を確認できます。