確率格子を作成するには
確率格子は、ボリューム内またはサーフェス上でランダムに分布した点をビームで接続することによって作成されます。格子を定義した後で、プレビューを確認します。点の分布を変更することで別の結果を得ることができます。
セルパラメータは相互に依存するので、計算中にその一部が変化することがあります。
1. > 
「格子」(Lattice) の順にクリックします。「格子」(Lattice) タブが開きます。
「格子」(Lattice) の順にクリックします。「格子」(Lattice) タブが開きます。2. 「格子」(Lattice) タブで、以下の設定を定義します。
a. 「格子タイプ」(Lattice type) の横で、
「ビーム」(Beams) を選択します。
「ビーム」(Beams) を選択します。b. セルの現在のサイズを基準にして格子のサイズを設定するには、「セルスケール」(Cell Scale) で値を入力し、Enter キーを押します。
c. 格子の表示を定義するには、「表示」(Representation) リストで、以下のいずれかのオプションを選択します。
▪ 「フルジオメトリ」(Full geometry) - すべての特性を含む正確な外観。より多くのリソースが必要となり、格子に多数の格子セルが含まれている場合には特に、システムが遅くなることがあります。
▪ 「簡略化」(Simplified) - 格子の軽量近似。
格子表示について参照してください。
4. ボディを置換しない格子では、フィーチャーを追加するボディを定義できます。「ボディオプション」(Body Options) タブをクリックし、次のいずれかの操作を実行します。
◦ 既存のボディにジオメトリを追加するには、ボディコレクターをクリックし、ジオメトリを追加するボディを選択します。
◦ 新しいボディにフィーチャーを作成するには、「新規ボディを作成」(Create new body) チェックボックスをオンにします。新しいボディの名前がボディコレクターに表示されます。
5. 「セルタイプ」(Cell Type) タブをクリックし、格子セルの構造を定義します。これらのパラメータは相互に依存しており、計算中に実際の値は変化することがあります。
a. 「セル形状」(Cell Shape) で、
「確率」(Stochastic) を選択します。
「確率」(Stochastic) を選択します。b. 確率格子の生成に使用するアルゴリズムを設定するには、次のいずれかのオプションを選択します。
▪ 「ボロノイ図」(Voronoi diagram) - 多数の面を持つ凸状の多面体を生成します。サーフェスにスムーズに適合します。
▪ 「ドロネー三角パッチ」(Delaunay triangulation) - 四面体を生成します。強固な軽量構造を作成します。エッジによく適合します。
c. ボロノイ格子の場合、セルサイズのばらつきを減らすには、「小柱形状」(Trabecular shape) チェックボックスをオンにします。
生成された格子には、このチェックボックスをオンにしなかった場合よりもサイズがよく似た、ランダムに分布したセルが含まれます。非常に小さいセルや非常に大きなセルが作成されることがなくなります。
d. 格子を作成する場所を定義するには、以下のいずれかのオプションを選択します。
▪ 「ボリューム + 境界サーフェス」(Volume + bounding surfaces) - モデルまたは格子のボリューム領域の境界サーフェス上と内側ボリューム内に格子を作成します。
▪ 「境界サーフェス上」(On bounding surfaces) - モデルまたは格子のボリューム領域の境界サーフェス上。
▪ 格子を作成するときにサーフェス内の開状領域をパッチしたり、閉じたボリュームを形成するまでサーフェスを延長したりするには、「開状領域をパッチ」(Patch open areas) チェックボックスをオンにします。このオプションは「境界サーフェス上」(On bounding surfaces) が選択されている場合に使用できます。
▪ 「内側のボリューム」(Inside volume) - モデルまたは格子のボリューム領域の内側ボリューム内。
e. セルの定義方法を設定するには、以下のいずれかのオプションを選択します。
▪ 「セルのターゲットサイズ」(Target cell size) - セルの境界ボックスの対角線の長さによって格子セルのサイズを定義します。
▪ 「セルの数」(Number of cells) - 格子ボリュームにおけるセルの総数を定義します。「境界サーフェス上」(On bounding surfaces) が選択されている場合、確率格子とモデルサーフェスの交差だけが表示されます。一部のセルはボリュームの内側に完全に収まっているので、この交差に含まれているセルの数は少なくなります。
パラメータ「セルの数」(Number of cells)、「ビームの最小長さ」(Min. beam length)、「ビームの最大長さ」(Max. beam length) が互いに矛盾することがあります。「セルの数」(Number of cells) を設定した場合、基本的にはこれによって典型的なセルサイズと典型的なビーム長さが定義されます。
f. 格子ビームの最小長さを設定するには、「ビームの最小長さ」(Min. beam length) ボックスに値を入力します。
g. 格子ビームの最大長さを設定するには、「ビームの最大長さ」(Max. beam length) ボックスに値を入力します。
「ビームの最小長さ」(Min. beam length) または「ビームの最大長さ」(Max. beam length) を使用すると計算時間が大幅に増え、場合によっては格子を生成できないことがあります。これらのパラメータのいずれかまたは両方を設定する場合、「ビームの最大長さ」(Max. beam length) を「ビームの最小長さ」(Min. beam length) の少なくとも 10 倍に設定することが推奨され、「ビームの最小長さ」(Min. beam length) の 20 倍にするとさらに良いでしょう。
h. オプションで、格子構造の基になる点のランダム分布を再計算するには、「ランダム化」(Randomize) をクリックします。
6. 「セル塗りつぶし」(Cell Fill) タブをクリックし、ビームの構造を定義します。
a. ビームが交差する位置とセルの中心にボールを追加するには、次の操作を実行します。
i. 「ボール直径」(Ball diameter) チェックボックスをオンにします。
ii. ボールの直径を設定するには、「ボール直径」(Ball diameter) ボックスに値を入力します。
b. ソリッドを格子に置き換えることによって作成された格子の場合、両端が格子またはソリッドジオメトリに接続していないビームの処理方法を定義するには、「付随的なビーム」(Dangling beams) リストで次のオプションを選択します。
▪ 「保持」(Keep) - すべての付随的なビームを保持します。
▪ 「除去」(Remove) - すべての付随的なビームを除去します。
▪ 「サーフェスによって除去」(Remove by surfaces) - 選択したサーフェスで付随的なビームを除去します。次に、「サーフェス」(Surfaces) コレクターをクリックし、開いた境界を定義するサーフェスを選択します。
必要に応じて、「詳細」(Details) をクリックして「サーフェスセット」(Surface Sets) ダイアログボックスを開き、サーフェスを選択します。
c. 格子の境界でビームをトリムするには、「境界トリム」(Trim boundary) チェックボックスをオンにします。
格子の境界のトリムは物理モデルでのみ行われます。CAD モデルではトリムの効果は表示されません。
d. ビーム 2 次元断面のサイズを設定するには、「2 次元断面サイズ」(Cross section size) ボックスに値を入力します。
7. 「密度」(Density) タブをクリックし、格子ボリューム内の点の可変分布の領域とそのアダプティブ分布パラメータを定義します。
a. 「アダプティブ分布」(Adaptive Distribution) で、「新規セット」(New set) をクリックします。「参照」(References) コレクターが使用可能になります。
b. 距離の測定の基点となる参照を選択します。
▪ 点 - 距離の値と半径が等しい、球ボリューム領域を定義します。
▪ カーブ - 距離の値と半径が等しい、円柱スイープボリューム領域を定義します。
▪ サーフェス、キルト、軸、エッジ、頂点、または座標系の基準 - 距離の値だけオフセットしたボリューム領域を定義します。
c. 密度が変化する場所を参照からの距離として設定するには、「距離」(Distance) ボックスに値を入力します。この距離によって、ボリューム領域のサイズが決まります。
d. 選択した参照における密度を設定するには、「密度の比率」(Density ratio) ボックスに値を入力します。
e. 密度の変化率を設定するには、「密度の変化率」(Density change rate) ボックスに値を入力します。
この率が 1 の場合、変化率は線形になります。
この率が 1 より小さい場合、変化率は線形より小さくなります。
この率が 1 より大きい場合、変化率は線形より大きくなります。
図では、左側のサーフェスが参照であり、この参照に近いほど密度が高くなっています。
8. 
「OK」をクリックします。確率格子が作成されました。
「OK」をクリックします。確率格子が作成されました。9. オプションで、点のランダム分布を変更するには、以下の手順に従います。
a. モデルツリーで、格子フィーチャーをクリックし、ショートカットメニューの 
「定義を編集」(Edit Definition) を選択します。
「定義を編集」(Edit Definition) を選択します。b. 「セルタイプ」(Cell Type) タブをクリックし、「再分配」(Redistribute) をクリックします。