スライダーについて
金型設計で、スライダー構成部品は最終製品のアンダーカットを成形するときに使用されます。型開きと型閉じの際、必要な形状を作成して部品をスムーズに取り出せるように、スライダーを側面から移動できます。
スライダー作成は次の手順からなります。
1. 指定された抜き方向に基づいてジオメトリ解析が実行され、黒いボリュームが識別されます。黒いボリュームとは、参照部品のアンダーカット、つまり (スライダーを作成しないと) 型開きのときに材料が取り出せない領域です。アンダーカットは、抜き方向および反対方向に照らしたライトが当たらない参照部品の領域として定義されます。
2. すべての黒いボリュームが識別され表示されたら、1 つのスライダーに含めるボリュームまたはボリュームのグループを選択します。
3. 投影平面を指定します。選択した黒いボリュームが、投影平面まで垂直方向に延長されます。これが最終スライダージオメトリです。
スライダーをモールドボリュームとして作成し、これを延長してモールド構成部品を作成できます。または、スライダーをキャビティ入子などのモールドベース構成部品のフィーチャーとしても作成できます。
鋳造でも同様の方法でスライダーを作成できます。