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ウォール 5 軸仕上げシーケンス: 具体的なシナリオ
「ウォール 5 軸仕上げ」(Wall 5 Axis Finish) を使用している場合に生じる可能性があるいくつかの具体的なシナリオを次に示します。
シナリオ 1 - 外側ウォールを加工した後のツールパス方向が正しくない
外側ウォールを加工する際に、参照部品の底面サーフェスを、下向きサーフェス法線を持つフロアサーフェスとして選択した場合、ツールパス方向が正しくなくなります。以下に例を示します。
方向を修正するには、ウォールサーフェスとフロアサーフェスのサーフェス法線が同じ方向を指すようにします。キルトを作成してから、フロアコレクターの を使用してサーフェス法線の方向を修正します。以下に例を示します。
シナリオ 2 - ガイドカーブの長さが不十分なことが原因でツールパスが正しくない
フロアサーフェスの長さが不十分であるか、相互に関連していないか、ウォールサーフェスから遠すぎることが原因で、間違ったツールパスが生成されます。以下に例を示します。
1. 定義済みのフロアサーフェス
2. フロアサーフェスの長さ
3. ウォールサーフェスの長さ
4. 定義済みのウォールサーフェス
ツールパスを修正するには、次の点を確認します。
ガイドカーブを正しく抽出するため、フロアサーフェスにはウォールサーフェスの全長をカバーするのに十分な長さが必要です。
ガイドカーブを正しく検出するため、フロアサーフェスはウォールサーフェスの加工側に存在する必要があります。
以下に例を示します。
シナリオ 3 - カーブ選択が原因でツールパスが正しくない
「2 つのカーブ間のモーフィング」(Morph between two curves) パターンタイプオプションでは、選択した 2 つのカーブが加工サーフェスより長い場合、間違ったツールパスが生成されます。以下に例を示します。
ツールパスを修正するには、ユーザー定義のガイドカーブは、加工ウォールサーフェス境界上で開始および終了する必要があります。これらのカーブがサーフェス境界を越えて延長してはなりません。以下に例を示します。
シナリオ 4 - フロアサーフェスがウォールサーフェスと交差し、ウォールサーフェスの上端と下端の間に位置していることが原因で、ツールパスが正しくない
フロアサーフェスがウォールサーフェスと交差し、ウォールサーフェスの上端と下端の間に位置している場合、間違ったツールパスが生成されます。以下に例を示します。
正しいツールパスを生成するには、フロアサーフェスは、ウォールサーフェスの下側エッジ上にあるか、ウォールサーフェスから工具半径分だけ下に離れた位置にある必要があり、ウォールサーフェスと交差してはなりません。以下に例を示します。
1. 工具半径分だけオフセットしたフロアサーフェス
シナリオ 5 - ツールパスが生成されず、エラーメッセージが表示される
ウォールサーフェス同士が結合され、一方のウォールサーフェスに対応するフロアサーフェスがない場合、ツールパスは生成されません。以下に例を示します。
1. フロアサーフェスが定義されている 1 つ目のポケット
2. フロアサーフェスが定義されていない 2 つ目のポケット
1. 1 つ目のポケット
2. 2 つ目のポケット
3. 定義済みのウォールサーフェス
両方のポケットの選択したウォールサーフェス上にツールパスを生成するには、2 つ目のポケットのウォールサーフェスに対応するフロアサーフェスを選択します。以下に例を示します。
1. フロアサーフェスが定義されている 1 つ目のポケット。
2. フロアサーフェスが定義されている 2 つ目のポケット。
1 つ目のポケットのウォールサーフェス上にのみツールパスを生成するには、ウォールサーフェスコレクター内のミルサーフェスを使用し、必要なすべてのサーフェスをコピーしてから、余分なコンターを除外します。これにより、対応するフロアサーフェスがないウォールサーフェスが除去されます。以下に例を示します。
1. 余分なサーフェスコンターを除外
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