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切削工具の置き換えについて
工具マネージャ「工具設定」(Tools Setup) ダイアログボックスを使用して、切削工具を置換できます。工具を置換した場合、その工具を使用するすべての NC シーケンスが置換後の工具を使用するように更新されます。置換フィーチャーを使用して、次のようなさまざまな操作を実行できます。
ファイルシステムから読み込んだ同じタイプの工具に置換する。ファイルシステムとは、お使いのコンピュータ上のハードディスク、または Windchill のワークスペースまたはコモンスペースです。
工具のタイプが同じで、ファイルタイプが異なる工具に置換する。置き換え可能なファイルタイプは .prt、.asm、.tpm、.tprm、および .xml です。
工具が属するワークセル内の同じタイプの既存の工具に置換する。
置換前の工具がカレントワークセル内の複数の位置に保存されているか、製造モデルのその他複数のワークセルに保存されている場合、工具をグローバルに置換する。確認が求められます。
工具を置換する際に、その工具を使用するすべての NC シーケンスを自動的に更新する。
置換後の工具のパラメータを使用するよう、工具 ID が暗黙的なリレーションを更新する。たとえば、既存の工具の CUT_FEED=TOOL_ROUGH_FEED_RATE というリレーションでは、工具 ID が指定されていません。工具を置換すると、置換後の工具の速度または送りパラメータの値を使用するようにリレーションが自動的に更新されます。
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工具パラメータは使用されるステップにリンクされていないので、切削工具を置換した後で、置換後の工具のパラメータによって、関連する NC ステップを個別に更新する必要があります。
ミリング工具の置き換え
ミリングタイプの工具は、指定されているパラメータが一致する場合にのみ、次のタイプの工具と置換できます。
エンドミル - 指定されているミリング工具のパラメータが次の値に設定されている場合、ミリング工具をエンドミル工具に置換します。
「コーナー半径」(CORNER_RADIUS) が _ または 0 に設定されている
「側面角度」(SIDE_ANGLE) が _ または 0 に設定されている
ラジアスエンドミル - 指定されているミリング工具のパラメータが次の値に設定されている場合、ミリング工具をラジアスエンド工具に置換します。
「コーナー半径」(CORNER_RADIUS) が _ または 0 に設定されている
「側面角度」(SIDE_ANGLE) パラメータが _ または 0 に設定されている
ボールミル - 指定されているミリング工具のパラメータが次の値に設定されている場合、ミリング工具をボールミル工具に置換します。
「カッター直径」(CUTTER_DIAM) が _ に設定されている
「コーナー半径」(CORNER_RADIUS) =.5*「カッター直径」(CUTTER_DIAM)
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「側面角度」(SIDE_ANGLE) パラメータが _ または 0 に設定されている場合、工具を置換することはできません。
テーパミル - ミリング工具の「側面角度」(SIDE_ANGLE) パラメータが 0 に設定されていないか上限を超えている場合、ミリング工具をテーパミル工具に置換します。
工具置換時の制約
置換前の切削工具が使用されているステップで、次の制約条件が必ず満たされていなければなりません。
置換後の工具の直径は置換前の工具の直径よりも小さくなければならない。
置換後の工具はローカルミリングで使用される前の工具よりも直径が大きくなければならない。これによって、ローカルミリングシーケンスでは、置き換え前の工具の直径が切削工具の直径よりも必ず小さくなります。
溝切り旋盤の場合、先端コーナー R が置換後の工具の幅の半分以下でなければならない。
ドリリングの場合、工具の直径が穴の直径に照らしてチェックされます。
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