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複合材料
複合材料は、2 つ以上の材料の有用な特性を組み合わせて個々の材料の制限を解消するソリッド材料です。繊維強化ポリマー複合材により高比特性が提供され、特定の要件に合わせて機械的性能を調整したり、複雑なジオメトリ形状を形成したりできます。
「材料定義」(Material Definition) ダイアログボックスを使用して新規複合材料を作成し、材料ライブラリに保存できます。複合材料を作成するには、その密度と硬化後厚みを「複合材」(Composite) タブで指定する必要があります。PTC_ 接頭辞はシステム生成の材料のために予約されているため、この接頭辞を新規複合材料の名前に使用することはできません。
<creo_ロードポイント>\Common Files\text\materials-library\Composite-Materials にある Composite-Materials のサブディレクトリには、プライとコアを作成するためのサンプル複合材料ファイルが含まれています。これらのファイルはすべて参照用にのみ提供されています。これらは生産目的には適していません。
複合材フィーチャーを作成すると、部品にボディが作成されます。このボディに対して、複合材フィーチャーは部品内にシステム生成の複合材料を作成し、この材料をボディに割り当てます。システム生成の複合材料は、PTC_ 接頭辞で識別できます。この材料の密度は、複合材フィーチャーに積層オブジェクトを作成するために使用される材料の密度の平均です。したがって、これをほかのボディに割り当てないでください。
この材料の名前と密度の値は変更できません。また、「材料定義」(Material Definition) ダイアログボックスの「複合材」(Composite) タブで指定されている特性は変更できません。システム生成の複合材料を明示的に削除することはできません。これは、親複合材フィーチャーを削除することによってのみ削除できます。
複合材料の特性
複合材料の特徴的な特性は次のとおりです。
入力
パラメータ
手順
仕様
材料の仕様を入力します。
アーキテクチャ
次のいずれかを選択します。
「1 方向」(Unidirectional)
「縫合」(Stitched)
「織物」(Woven)
「コア」(Core)
構成繊維の角度
PTC_MTRL_CONSTIT_FIBER_ANGLES
次の操作を行います。
1. 「構成繊維の角度」(Constituent Fiber Angles) ボックスの横にあるボタンをクリックします。「パラメータプロパティ」(Parameter Properties) ダイアログボックスが開きます。
2. 単位を選択し、個々の行の材料ロール方向を基準にした構成繊維の角度を入力します。
3. 「OK」をクリックします。
硬化後厚み
PTC_MTRL_CURED_THICKNESS
単位を選択し、単一プライの硬化後の厚みを指定する 0 より大きい実数を入力します。
硬化前厚み
PTC_MTRL_UNCURED_THICKNESS
単位を選択し、単一プライの硬化前の厚みを指定する 0 より大きい実数を入力します。
ロール幅
PTC_MTRL_ROLL_WIDTH
単位を選択し、材料ロール幅を指定する 0 より大きい実数を入力します。
警告角度
PTC_MTRL_WARN_ANGLE
単位を選択し、材料が変形するときにアラートが生成される角度を入力します。この変形はドレーピング中でも許容されます。この値は制限角度の半分として設定できます。
制限角度
PTC_MTRL_LIMIT_ANGLE
単位を選択し、許容される変形の限界とする角度を入力します。この角度を超えると、ドレーピング中に材料にしわができます。
面積あたりの質量
PTC_MTRL_AREAL_MASS
単位面積あたりの材料の質量を入力します。
面積あたりのコスト
PTC_MTRL_AREAL_COST
単位面積あたりの材料のコストを入力します。
* 
複合材料の新規ファイルを定義するとき、または既存の複合材料ファイルを開くとき、cmpst_mtrl_angular_prms_unit コンフィギュレーションオプションによって材料の角度特性のデフォルトの単位が設定されます。
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