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ローカル感度解析検討
ローカル感度解析検討では、1 つ以上の設計変数の微小変化がモデルのメジャーに与える影響を計算します。Creo Simulate では、2 つのサンプル点間の感度カーブの傾きが計算されます。結果は、変数の範囲に渡るメジャーの線形近似グラフで表示されます。感度勾配は、実行サマリーファイルにレポートされます。
Creo Simulate によるローカル感度解析の計算では、最初に基準解析が実行されてから、各設計変数についての摂動解析が実行されます。基準解析は標準解析と同じです。摂動解析では、Creo Simulate で設計変数が増分量だけ変更され、それから新しい解析が実行されます。
Creo Simulate では、摂動解析および基準解析の結果が勾配の計算に使用されます。この値は、指定された変数値でのグローバル感度解析カーブの勾配と同じです。それぞれの変数によってもたらされる変化の率を比較することで、どの変数がモデルに対して最も影響を及ぼすか判断することができます。変化率が大きければ大きいほど、それだけ影響も大きくなります。
今後の最適化の実行を簡単にするためにローカル感度解析検討を使用している場合、感度解析結果をレビューするときにモデルの最適化で説明されている方法について考慮してください。
ローカル感度解析検討を使用して、モデルで最も重要な設計変数を決めることができます。これにより、グローバル検討および最適化検討で使用される変数の数を減らすことができます。また、実行時間やリソース要件も減ります。
Creo Simulate では、検討に含まれる解析で有効なすべてのメジャーに関する値が計算されます。ただし、Creo Simulate では、ローカル感度解析検討で時刻歴応答解析、周波数応答解析またはランダム応答解析を使用している場合は、「ステップごと」(At Each Step) オプションを使って実行されるメジャー値は計算されません。
ローカル感度解析では、「感度解析検討の定義」(Sensitivity Study Definition) ダイアログボックスには、次のアイテムがあります。
「解析」(Analyses) - このリストから 1 つまたは複数の解析を選択します。Creo Simulate では、結果の計算と表示は解析ごとに行われます。
「変数」(Variables) - または をクリックして、寸法または Creo Parametric パラメータを選択し、設計検討の「変数」(Variables) テーブルに追加します。