設計検討での変数の定義
モデルに対して、Creo Simulate で設計検討を計算するときの設計変数を定義できます。「変数」(Variables) テーブルを使用して、設計検討の変数を定義できます。選択したモデル寸法またはシステム定義 Creo Parametric パラメータが、変数として設計検討に取り込まれます。「変数」(Variables) テーブルの各行に 1 つずつ変数が割り当てられます。追加の変数を定義するにしたがい、計算時間が大幅に増加します。
「変数」(Variables) テーブルには次の列があります。
• 「変数」(Variable) - 変数 (モデルの寸法、ビーム断面の寸法、Creo Parametric パラメータ) の名前が表示されます。
Creo Simulate で、アセンブリ内の部品には、寸法とコロンで区切った部品名 (d0:prt0001 や d0:prt0002) が表示されます。モデル寸法の名前を変更するには、「変数」(Variable) の名前をクリックして新しい名前を入力します。変数テーブル内でモデルの寸法名をクリックすると、選択された寸法がモデル上でハイライトされます。
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注記 一度定義した後で Creo Parametric パラメータの名前を変更することはできません。
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• 「カレント」(Current) - モデル内の変数のカレント値を表示します。
• 「単位」(Units) - 変数に関連付けられている単位を表示します。
「標準検討の定義」(Standard Study Definition) ダイアログボックスに「設定」(Setting) 列が表示されます。「感度解析検討の定義」(Sensitivity Study Definition) ダイアログボックスで「タイプ」(Type) を「ローカル感度解析」(Local Sensitivity) に設定した場合も同様です。
「設定」(Setting) - 「設定」(Settings) 列に、検討開始時の各変数の位置を指定します。複数の設計変数を選択した場合、Creo Simulate では「設定」(Settings) の値の前後に各設計変数を個別に変化させて、各設計変数でのモデルのメジャー値が 1 セット計算されます。
「感度解析検討の定義」(Sensitivity Study Definition) ダイアログボックスで「タイプ」(Type) を「グローバル感度解析」(Global Sensitivity) に設定した場合にのみ、以下の列が変数テーブルに表示されます。
• 「開始」(Start) - カレント値を選択するか、変数の開始値を変更できます。
• 「終了」(End) - カレント値を選択するか、変数の終了値を変更できます。「終了」(End) 値は「開始」(Start) 値より大きくなければなりません。
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注記 複数の設計変数を定義した場合、 Creo Simulate で変数が同調して変更され、各インターバルでのモデルのメジャー値が 1 セット計算されます。設計変数別に結果を求める場合は、設計変数ごとに別個の検討を作成する必要があります。
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「最適化検討の定義」(Optimization Study Definition) ダイアログボックスにのみ以下の列が表示されます。
• 「最小」(Minimum) - カレント値を選択するか、変数の最小値を変更できます。
• 「最大」(Maximum) - カレント値を選択するか、変数の最大値を変更できます。「最小」(Minimum) 値と「最大」(Maximum) 値によって、Creo Simulate で検討中に選択した各設計変数を変化させる範囲を定義します。
• 「初期」(Initial) - カレント値を選択するか、変数の初期値を変更できます。「初期」(Initial) 値は、最適化検討の開始時点における設計変数の位置を定義します。デフォルトの初期値はカレント値です。
「変数」(Variables) テーブルでは、以下のボタンを使用して変数を追加または削除します。
• - 有効な寸法をモデルから選択して追加します。
• -
「パラメータ選択」(Select Parameter) ダイアログボックスでシステム定義の
Creo Parametric パラメータを選択して追加します。
| 注記 負またはゼロの値の Creo Parametric パラメータを選択した場合、値が有効であることを確認します。指定可能な場所以外で負の値を指定すると、設計検討または形状アニメーション中に部品は再生されません。 |
• - 選択した行を削除します。