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ストラテジー : ソルバー RAM が多すぎる場合
ソルバー RAM (solram) の目的は、ディスクディスク I/O の量を減らすことにあります。solram の設定が高すぎると、たとえ大量の RAM が搭載されているマシンであってもパフォーマンスは低下します。その理由は次のとおりです。
他の重要なデータのためのマシン RAM が十分に確保できなくなる。たとえば、Creo Simulate では大量の非ソルバーメモリ領域が確保されるので、十分な量のマシン RAM を余分に残しておかないと、スワッピングが過度に発生します。
ソルバー以外にも、Creo Simulate では必要に応じてほかの操作のためにメモリが割り当てられます。このような他のメモリ割り当ては大規模になる場合があり、すべて合わせると solram 割り当てより大きくなる場合が少なくありません。大量のマシン RAM を搭載しているコンピュータであっても、solram 値の設定が大きすぎると、Creo Simulate で使用されるほかのメモリ領域が RAM に入りきらずにスワップ領域に入ってしまう場合があります。
オペレーティングシステムがディスクキャッシングを行うための RAM が十分に確保できなくなる。ディスクキャッシングを行うと、高速にアクセスできるようファイルデータが RAM に入れられるので、ファイルシステムのパフォーマンスが向上します。
ディスク I/O の回数を減らしつつも、ディスクキャッシングおよびほかのデータのためのマシン RAM を十分残しておくには、通常は solram をマシン RAM の 0.5 倍に設定するとよいでしょう。solram 割り当てをマシン RAM の半分以下に制限することで、最適なパフォーマンスが得られる可能性が非常に高くなります。マシン RAM およびスワップ領域の要求が非常に多くなると、システムのパフォーマンスが著しく低下する場合があります。そのような場合は、ソルバー RAM を減らすとシステム全体のパフォーマンスが向上につながります。
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