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線形補間応力値の計算
線形補間応力の値は、線形化基準と呼ばれる座標系に基づいて計算されてレポートされます。
Creo Simulate では、最初に各ポイントにおける座標系での応力成分の合計が計算されます。次に、面内応力、曲げ応力、ピーク応力、および合計応力が下記に示すように計算されます。
面内応力および曲げ応力の値は点 1 から点 2 への直線についての絶対値積分から取得されます。
ここで、
は任意のローカル応力成分です。
L は点 1 から点 2 までの距離です。
合計応力は Creo Simulate によって計算された値であり、ピーク応力は次の式で定義されます。
ピーク = 合計 - (面内応力 + 曲げ応力)
ピーク応力、合計応力、および曲げ応力は点 1 から点 2 への直線に沿って変化しますが、面内応力は一定です。
次に、各ポイントでのこれらの応力の成分値が Creo Simulate によって計算され、主応力とフォンミーゼス応力が取得されます。主応力とフォンミーゼス応力の計算には標準の計算式が使用されます。
 
*注記 ピーク応力と合計応力の計算式は応力の成分には適用されますが、主応力またはフォンミーゼス応力には適用されません。
「線形補間応力」(Linearized Stress) コマンドで線形補間応力を計算していて、「線形補間応力レポート」(Linearized Stress Report) ダイアログボックスに表示されている場合、Creo Simulate では「Section 5.A.4.1.2 of the 2010 ASME Boiler and Pressure Vessel Code, VIII Division 2, Alternative Rules, Rules for Construction of Pressure Vessels」で説明されている応力線形補間手順が使用されます。
軸対称のモデルでは同様の計算式を、ニュートラル曲げ軸の、中間点からのオフセットを考慮した計算項で修正したものが使用されます。
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