応力または歪みの成分
「量」(Quantity) ドロップダウンリストから
「応力」(Stress)、
「歪み」(Strain)、または
「熱歪み」(Thermal Strain) (FEM のみ) を選択すると、これらの量に固有の成分が
「コンポーネント」(Component) ドロップダウンリストに表示されます。このドロップダウンリストを使用して、量をさらに詳しく定義します。このメニューで選択できる内容は、選択した設計検討、表示タイプ、および量の組み合わせによって異なります。
「応力」(Stress)、
「歪み」(Strain)、または
「熱歪み」(Thermal Strain) (FEM のみ) を選択した場合に
「コンポーネント」(Component) ドロップダウンリストに表示されるアイテムを次に示します。ビームモデルを扱っている場合は、
Creo Simulate に
追加のアイテムが表示されます。
• 「最大主」(Max Principal) - 最大主応力または主歪み。ビームなどのさまざまな位置では、「最大主」(Max Principal) でビームの総応力または総歪みが指定されます。最大主応力のベクトル表示の例については、
例: 最大主応力ベクトルプロットを参照してください。
• 「最小主」(Min Principal) - 最小主応力または最小主歪み。
• 「中間主」(Mid Principal) - 最大主と最小主の中間の数値を持つ主応力または主歪み。
• 「全主」(All Principals) - すべての主応力成分または主歪み成分
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注記 「表示タイプ」(Display Type) が 「ベクトル」(Vectors) の場合、成分として 「全主」(All Principals) を選択できます。応力または歪みの結果量のすべての主成分のベクトルプロットを表示できます。
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• 「フォンミーゼス」(von Mises) - すべての応力成分の組み合わせ。このコンポーネントは、「歪み」(Strain) または「熱歪み」(Thermal Strain) の量では利用できません。
• 「最大せん断」(Maximum Shear) - 主応力または主歪み間の絶対値の最大差の 1/2。このコンポーネントは、「歪み」(Strain) または「熱歪み」(Thermal Strain) の量では利用できません。
• 「XX」 - X 軸に沿った、法線方向の応力または歪み。
• 「XY」 - X 軸に平行な外向きの法線を持つ平面上で Y 方向に作用する、せん断応力または歪み。
• 「XZ」 - X 軸に平行な外向きの法線を持つ平面上で Z 方向に作用するせん断応力またはせん断歪み。この成分は、3D モデルにのみ表示されます。
• 「YY」 - Y 軸に沿った、法線方向の応力または歪み。
• 「YZ」 - Y 軸に平行な外向きの法線を持つ平面上で Z 方向に作用するせん断応力またはせん断歪み。この成分は、3D モデルにのみ表示されます。
• 「ZZ」 - Z 軸に沿った、法線方向の応力または歪み。この成分は、3D モデルにのみ表示されます。
• 「等価塑性歪み」(Equivalent Plastic Strain) - 塑性を含む非線形静解析の歪みのスカラー成分。これはモデルで弾塑性材料が使用されている場合にのみ使用できます。等価塑性歪みは材料の塑性状態を定義する硬化変数です。等価塑性歪みのフリンジプロットには、塑性変形の大きさが示されます。等価塑性歪み 0 は、その時点で材料が弾性変形していることを示します。
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注記 せん断歪み量は、テンソル歪みを倍にした工学歪みの量です。
注記 g xy = 2e xy
注記 ここで、g xy はせん断歪み
注記 e xy はテンソル歪み
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方向成分については、
Creo Simulate で
「基準」(Relative To) ドロップダウンリストが表示され、座標系や積層プライなどを基準にして結果を表示できます。結果表示の座標系を変更した場合、
「コンポーネント」(Component) ドロップダウンリスト内の方向成分が変更されて新しい座標系が反映されることに注意してください。たとえば、直交座標系から円柱座標系に変更した場合、ラベルが
「XX」、
「YY」、および
「ZZ」から、
「RR」、
「TT」、および
「ZZ」に変わります。詳細については、
座標系を基準とした結果を参照してください。
ネイティブモードでは、テキストブックに記載されている説明とは多少異なる応力値と方向が表示されます。テキストブックに記載されている例とネイティブモードの応力の関係については、
応力の各成分と、テキストブックでの例との関係を参照してください。