Creo Simulate > 参照リンク > 例: 単純ばねまたはビームモデルの合力
  
例: 単純ばねまたはビームモデルの合力
ばねまたはビームのフォース/モーメントの値は、ばねまたはビームを定義した方法によって異なります。以下はビームの例ですが、この例はばねにも等しく当てはまります。
以下に示す単純ビームモデルには張力が加わっています。したがって、軸フォースのマグニチュードは正です。
ビームの中心の短いスライスの自由体図は以下のようになります。
つまり、このビームの中心スライスには等しい大きさの逆向きのフォースが加わっています。
モデルの WCS の X 方向が以下であるものとします。点 A を指定してから点 B を指定してビームを定義した場合、以下のようにビームの X 方向は WCS の X 方向と同じになります。WCS の X 方向はビームの X 方向と同じです。
ビームのスライスの正の面上のビームフォースが Creo Simulate によって報告されます。ビームの正の面には、ビームの X 方向と同じ方向を指す外向きの法線があります。
したがって、この例では、FXwcs = FXbeam = F となります。
ここで、
FXwcs は WCS を基準としたビームフォースの X 成分です。
FXbeam はビームの X 方向を基準としたビームフォースの X 成分です。
この反対に、点 B を指定してから点 A を指定してビームを定義した場合、以下のようにビームの X 方向が逆向きになります。
ここでも、ビームのスライスの正の面上のビームフォースが Creo Simulate によって報告されます。
したがって、FXwcs = -F、FXbeam = F となります。
このため、ビームの方向によって、ビームのフォースとモーメントの符号が影響を受けます。
同様に、ばねの方向によってばねのフォースとモーメントが影響を受けます。
ストラテジー : ビームの合力と合力モーメントの解釈に戻る