モデルエンティティおよびモデル化
Creo Simulate は、ソリッドモデルとシェルモデル両方の同じモデルエンティティおよびモデル化をサポートしています。ただし、Creo Simulate では中間サーフェスの圧縮の際にジオメトリが再定義されるので、これらのアイテムを配置するときに注意が必要です。シェルモデルのエンティティのモデリングおよびモデル化の際に、次の要因に注意してください。
• 中間サーフェスシェルの上面または底面に適用されるポイントメジャーは圧縮ジオメトリに投影され、シェルモデル化に適用されるポイントメジャーと等価です。
• Creo Simulate でのモデルの圧縮の際にタイプが変更されたエンティティには、特定のタイプの荷重または拘束を配置できません。このカテゴリに分類される荷重および拘束は、単位のタイプに基づいて分布または適用される荷重です。
たとえば、分布が「単位長さあたりのフォース」(Force Per Unit Length) または「単位面積あたりのフォース」(Force Per Unit Area) のフォース荷重はこのカテゴリに分類されますが、分布が「全荷重」(Total Load) のフォース荷重はこのカテゴリに分類されません。このカテゴリのその他のタイプの荷重および拘束として、補間荷重、ベアリング荷重、単位のタイプに基づいて分布した熱荷重、圧力荷重、および熱伝達条件などがあります。
次に、これらのタイプの荷重または拘束を無効にするエンティティタイプの変更の例を示します。
◦ 荷重を加えられたサーフェスまたは拘束されたサーフェスをカーブに圧縮します。変位が指定されておらず、直線移動が完全に固定されているサーフェス拘束は例外です。この場合は、Creo Simulate によって、直線移動と回転が完全に固定されているエッジ拘束にサーフェス拘束が圧縮されます。
◦ 全体として領域の代わりに荷重または拘束をカーブに適用しない場合、荷重を加えられたサーフェスまたは拘束されたサーフェス領域を部分カーブに圧縮します。
◦ 荷重を加えられたカーブまたは拘束されたカーブをポイントに圧縮します。
たとえば、
長方形の平板をシェルとしてモデル化する場合、
Creo Simulate で問題の荷重を再定義するよう求められます。
• ペアサーフェスの両方に領域荷重を適用したときに、これらの荷重がオーバーラップする場合は、両方の領域の荷重値と方向を加えるか差し引くことにより、オーバーラップする領域が Creo Simulate によって計算されます。
• Creo Simulate でオーバーラップする領域に適用される拘束は維持されます。
• ある領域に拘束または荷重を適用し、ペアを定義するときにその領域を省略すると、その拘束または荷重は含まれません。この場合、モデルを解析しようとすると、Creo Simulate で警告メッセージが表示されます。