Creo Simulate ではビーム形状座標系 (BSCS) を基準としてビーム断面形状が定義されます。ビームの長さに沿ってビームの X 軸が延び、正の X 方向は、ビーム参照を選択したときに決まります。標準ビーム断面タイプでは、BSCS の Y 軸と Z 軸が決まります。標準ビーム断面の BSCS の例を次に示します。

スケッチビーム断面を作成する場合、BSCS の Y 軸と Z 軸の方向は、スケッチャーの Y 軸と X 軸の方向と同じになります。一般 2 次元断面では、仕様を基に BCPCS が決まり、BSCS は、基本的に、この 2 次元断面タイプの BCPCS と同じです。

Creo Simulate では、ビームアイコンの一部としてビーム断面の輪郭をモデルウィンドウに描画する際、BSCS も同時に作図されて、Y 軸の先端に Y 形状が作図され、Z 軸の先端に矢印が作図されます。

BSCS の原点を、BACS を基準として決定するには、「ビーム回転方向定義」(Beam Orientation Definition) ダイアログボックスの「DY」と「DZ」に値を入力します。ビームの X 軸を中心に BSCS を回転するには、同じダイアログボックスの「方向角度」(Orientation Angle) に値を入力します。または、「せん断中心」(Shear Center) ラジオボタンをクリックし、BACS を基準としてビーム断面のせん断中心を配置します。ビームにビーム回転方向を指定すると、回転オフセットと線形オフセットが反映されるように、モデルウィンドウのビームアイコンが Creo Simulate によって調整されます。

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