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アドバンスばねの Y 方向
アドバンスばねを作成する際、参照する剛性特性の座標系を指定する必要があります。ばねの X 軸は、ばね長さに沿っています。Y 方向が XY 平面に沿って、ばね X 軸に対して垂直に定義され、右手の法則に基づいて Z 方向が定義されます。
アドバンスバージョンの「ばね定義」(Spring Definition) ダイアログボックスにある以下のアイテムを使用して、アドバンスばねの剛性特性の XY 平面の方向を定義します。
「点によって定義された Y 方向」(Y-Direction defined by Point) - ばねの XY 平面上にある参照点を選択します。
「軸によって定義された Y 方向」(Y-Direction defined by Axis) - ばねの X ベクトルと、選択した軸に平行なベクトルを使用して、ばねの XY 平面を定義します。
「WCS のベクトルによって定義された Y 方向」(Y-Direction defined by Vector in WCS) - WCS を基準にして、ばねの XY 平面上にある方向ベクトルの X、Y、Z 成分を指定します。このオプションはデフォルトです。
「座標系によって定義された XYZ 方向」(XYZ Directions defined by Coordinate System) - ばね特性の参照座標系を「座標系」(CSYS) エリアで指定します。このために任意の座標系を選択できます。デフォルトは WCS です。
円柱座標系を選択した場合、ばねの R、、Z 方向がばねの 1 つ目の参照点での座標系の R、、Z 方向として定義されます。同様に、球座標系を選択した場合、ばねの R、 方向がばねの 1 つ目の参照点での座標系の R、 方向として定義されます。
 
*注記 FEM モードとネイティブモードのどちらでも、長さがゼロのばねを定義できます。長さがゼロのばねは、「ポイント間」(Point-Point)「ポイント-エッジ (投影)」(Point-Edge (Projection))「ポイント-サーフェス (投影)」(Point-Surface (Projection)) の各参照タイプに定義できます。長さがゼロの、一致する 2 つの点の間に作成された「ポイント間」(Point-Point) ばねと「ポイント-エッジ (投影)」(Point-Edge (Projection)) ばねでは、方向を定義する座標系を選択します。これが唯一有効な方向オプションです。「ポイント-サーフェス (投影)」(Point-Surface (Projection)) 参照を使用して作成された長さがゼロのばねでは、ばねの X 方向がサーフェスに対して垂直になります。
*注記 アドバンスばねでのみ、長さがゼロのばねを作成できます。
無効な Y 方向ベクトルを選択した場合は Creo Simulate はばね定義を完了できません。ゼロベクトルは無効です。同様に、Y 方向参照としてばね参照を選択した場合、ベクトルは無効です。
次に示す場合のように、Y 方向ベクトルがばねの軸に平行であったり、ベクトルがゼロのときに、Creo Simulate で警告が表示されます。
Y 方向を指定するベクトルがばねの軸に対して平行
Y 方向を指定する軸がばねの軸に対して平行
Y 方向を指定するポイントがばねの軸上にある