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FEM メッシュ生成のトラブルシューティング
次の場合には、部品モードでのメッシュの生成が行われない可能性があります。
モデルジオメトリの欠陥 - 「解析」(Analysis) > 「ModelCHECK」 > 「ジオメトリチェック」(Geometry Check) を使用して、表示されたフィーチャーを調べます。エラーまたは警告をすべて解決してからモデルをメッシュします。
データの不足 - メッシュが実行できない場合は、指定したジオメトリにさらにメッシュ制御を適用するためのプロンプトがメッシュジェネレータにより表示される場合があります。適切なメッシュ制御を適用したあとで再びエラーメッセージが表示される場合、無効なジオメトリの存在についてモデルを評価する必要があります。
不適切なメッシュ制御 - メッシュが生成できない場合は、モデルに含まれているメッシュ制御がそのジオメトリに不適切である可能性があります。メッシュ制御の追加、変更、削除を試行して、どのメッシュ制御が問題の原因であるかを特定できます。いくつかのフィーチャーを抑制して、問題のジオメトリを分離することもできます。
アセンブリモードでメッシュを生成しようとすると、エラーメッセージが表示されます。次の点も考慮してください。
干渉 - メッシュジェネレータでは、干渉しているアセンブリはメッシュできません。「解析」(Analysis) > 「モデル解析」(Model Analysis) コマンドと表示される「モデル解析」(Model Analysis) ダイアログボックスを使用して、モデルのグローバル干渉を確認します。
最小要素サイズ - 「最小要素サイズ」(Minimum Element Size) で 1 つの要素について設定したメッシュ制御が、アセンブリ全体には適切ではないことがあります。この場合は、部品に割り当てられたすべての「最小要素サイズ」(Minimum Element Size) を削除し、再びアセンブリのメッシュを試みます。これでも失敗する場合は、すべての「最大要素サイズ」(Maximum Element Size) メッシュ制御も削除します。
 
*注記 アセンブリレベルで作業している場合は、下位レベルの構成部品から実際にメッシュ制御を削除するのではなく、「メッシュ制御」(Mesh Control) ダイアログボックスの「無視したメッシュ制御」(Ignored Mesh Control) を使用することができます。
設計の欠陥 - ジオメトリの整列エラーやオーバーラップ、部品ジオメトリのほかの不完全性など、モデルジオメトリの設計の欠陥により、要素となる部分が部品モードで正常にメッシュされている場合でも、アセンブリのメッシュが妨げられることがあります。一時的にいくつかの構成部品を抑制し、アセンブリを試みると、問題のある部品を指摘することができます。問題の部品を見つけて、欠陥の除去を試みます。
カーブしたサーフェス - 一部のサブアセンブリには、近接しているが接していないカーブサーフェスが構成部品上に含まれます (直径が近いが同一ではない同心円柱など)。この場合は、対になるカーブサーフェス上に、クリアランスに等しいローカル最大値を配置します。
精度値 - アセンブリにおける部品の精度値は互換性が必要です。大きなモデルは、小さなモデルに匹敵する精度値をとることがより効果的です。アセンブリのメッシュを生成する際に問題が発生した場合は、レポートを実行して、各アセンブリ構成部品の精度値を確認できます。このレポートには、公差値が高すぎて調整の必要な構成部品が表示されます。
ソリッドメッシュの生成が失敗した場合は、使用可能なメモリをチェックします。メモリエラーメッセージが表示された場合は、コンフィギュレーションファイルの設定 sim_max_memory_usage を修正して、Creo Parametric で使用するメモリの量を増やすことができます。
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