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ファスナーについて
ファスナーは、2 つのアセンブリ構成部品を結合するボルト結合またはねじ結合をシミュレートします。ファスナーを使用して、アセンブリ内の荷重パスをシミュレートし、各ボルトまたはねじによる荷重の量をシミュレートできます。
モデルにファスナーを追加する場合、モデルが所定の基本条件を満たしている必要があります。モデルがこの条件を満たしていないと、大半の場合は、ファスナーの作成中に Creo Simulate で警告が表示されます。ただし、モデルをメッシュするか解析するまで、明確にならない問題もあります。
Creo Simulate バージョン 2.0 以上では、ファスナーは、12x12 の剛性マトリックスを使用して高い精度を実現するティモシェンコビームモデル化を使用してモデリングされます。このタイプのモデリングでは、軸方向フォースに加え、ファスナーのせん断フォースと曲げフォースが考慮されます。
ファスナーを定義する際に、そのファスナーによって結合されている構成部品間の分離を定義できます。2 つの構成部品を分離させるには、「分離固定」(Fix Separation) チェックボックスをオンにします。インタフェースは剛分布ばねとしてモデリングされます。このとき、「摩擦なしインタフェース」(Frictionless Interface) チェックボックスがオフになっている場合、全せん断フォースはインタフェースによって伝達されます。「摩擦なしインタフェース」(Frictionless Interface) チェックボックスがオンになっているか、「分離固定」(Fix Separation) チェックボックスがオフになっている場合、全せん断フォースはファスナーによって伝達されます。
Creo Simulate でファスナーが含まれるモデルがメッシュされるときにメッシュの調整が行われ、ファスナー付近の結果が向上します。
モデルにファスナーを作成するには、「解析モデル化」(Refine Model) > 「ファスナー」(Fastener) の順にクリックします。
ファスナーはワイヤフレームモード、シェードモード、透明モードで表示できます。これらの表示モードは、グラフィックツールバーの をクリックすると開く「シミュレーション表示」(Simulation Display) ダイアログボックスの「設定」(Settings) タブにある「ファスナー」(Fasteners) リストから選択できます。
ファスナーは等方性材料によってのみ作成できます。
ファスナーは FEM モードと Thermal モードでは使用できません。
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