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剛性に関係
ファスナーに初期荷重を指定する場合、初期荷重の値は、デフォルトで、変形していないモデルのジオメトリに加わるファスナーの荷重になります。モデルが変形した場合、構造に加わるファスナーの圧縮フォースが緩和されます。したがって、結果の初期荷重は指定した値よりも実質的に小さくなり、静解析の rpt サマリーファイルに fastenerName_axial_force メジャーとしてレポートされます。
Creo Simulate でファスナーに実際に指定した初期荷重を使用することもできます。これには、「ファスナー定義」(Fastener Definition) ダイアログボックスの「剛性に関係」(Account for Stiffness) チェックボックスをオンにして静解析を実行します。次のステップが実行されます。
指定した初期荷重とモデル内の拘束条件のみを使用して基本解析が実行されます。この解析では外部荷重は適用されません。その他すべてのモデルエンティティは保持されます。
「剛性に関係」(Account for Stiffness) チェックボックスがオンになっているファスナーごとに、基本解析からの結果の初期荷重が rpt サマリーファイルに fastenerName_axial_force として記録されます。
すべての外部荷重および拘束条件とスケール設定された新しい初期荷重を使用して 2 回目の解析が実行されます。2 回目の解析の終了時に、fastenerName_axial_force メジャーの値は指定した初期荷重の値に近くなります。
 
*注記 前述のステップでは、ファスナーの周辺における条件は線形であり、1 つのファスナーを締めても別の応力フィールドには影響がないことを前提としています。