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モデル精度
Creo Parametric において、モデル精度は、ジオメトリが作成される際の粒度すなわち精度に依存します。たとえば、モデルのカーブをどのくらいきめ細かくテサレートするか、などの特性がモデル精度によって決まります。テサレーションがきめ細かいカーブは滑らかなカーブになりますが、テサレーションが荒いカーブはカーブ形状に近似する一連の直線 (ギザギザなカーブ) になります。アセンブリのモデル精度では、ジオメトリをマージされたものとして扱うのか別々のものとして扱うのかが決まります。また、2 つの構成部品をどのくらいうまくメッシュできるかも決まります。
モデル精度には、次の 2 つのタイプがあります。
絶対精度 - モデルの絶対精度は、Creo Parametric が誤差なく表示または解釈可能な単位の最小許容サイズを定義します。たとえば、モデルの絶対精度が 0.001 インチの場合、Creo Parametric では 0.001 インチ以上の長さのエッジは正確に表示できますが、0.001 インチ未満の長さのエッジは表示されないことがあります。
相対精度 - 部品サイズに対する最小モデル寸法の比率を指定します。たとえば、モデルの相対精度が 0.001 で、モデルの部品サイズが 10 インチの場合、Creo Parametric では 0.01 インチ以上の長さのエッジは正確に表示できますが、0.01 インチ未満の長さのエッジは表示されないことがあります。ジオメトリが作成される際、Creo Parametric ではデフォルトで相対精度が使用されます。デフォルトの相対値は、部品サイズに関係なく同じです。
Creo Parametric では、相対精度値に部品サイズを乗算することでジオメトリの全体的な精度を決定し、ジオメトリの絶対精度を決定します。絶対精度と相対精度は以下のように定義されます。
絶対精度 = 相対精度×部品サイズ
このように、デフォルトの相対精度を使用することで、小さな部品は大きな部品よりも細かいジオメトリ細分度で作成されます。たとえば、小さな部品のサイズが 100 で、相対精度が 0.012 の場合、ジオメトリの絶対精度は 1.2 になります。大きな部品のサイズが 10,000 で、相対精度が 0.012 の場合、ジオメトリの絶対精度は 120 になります。
このような 2 つの部品間でジオメトリの精度が著しく異なる場合、このような 2 つの部品を含むアセンブリのメッシュで問題が起きる可能性があります。
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