プロセスガイドについて
Creo Simulate で作業する際の目標は、部品やアセンブリの物理特性と実世界環境を両方とも反映させたシミュレーションモデルを作成し、そのモデルを解析して、その解析結果を評価することです。ユーザーがこれらの作業を効率的に行えるように、Creo Simulate にはプロセスガイドというツールが用意されていて、シミュレーションプロセスの各ステップにユーザーを誘導します。プロセスガイドは、ネイティブモードと FEM モードの両方の 3D 構造モデリングで利用できます。プロセスガイドは、部品に対してもアセンブリに対しても使用できます。
プロセスガイドは、
Creo Simulate の無料の機能制限バージョンである
Creo Simulate Lite のユーザーインタフェースにもなります。
プロセスガイドには、以下の用途があります。簡潔に言うと、プロセスガイドはプロセスやワークフローにおいてユーザーを誘導します。具体的には、基本的なシミュレーションモデルを正常に作成、解析する上で必要な次のステップを行うよう求めるプロンプトが表示されます。
• モデリング段階 - 材料の割り当て、拘束条件の定義、荷重の割り当てに関して、ユーザーをガイドします。
• 解析段階 - モデルの構造解析を作成します。
• 結果段階 - 結果ユーザーインタフェースが表示されます。ここで、結果ウィンドウを定義して、関心のある解析結果をレビューできます。
複雑なアプリケーションの場合、上級ユーザーは一連のモデリングおよび解析アクティブティを取り込んだテンプレートを作成することでプロセスガイドを拡張し、それらのアクティビティを標準に加えてどのように行うかユーザーに指示することができます。
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注記 プロセスガイドのテンプレートは、 Creo Simulate Lite モードでは選択できません。
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たとえば、自動車会社には、多様な駆動コンポーネントを開発するときに開発チーム全員が遵守しなければならない固有の設計プロセスや指示があります。この場合、上級ユーザーはプロセスガイドテンプレートを作成することで、コンポーネントの設計プロセスの各ステップにおいて設計チームを誘導できるようになります。設計エンジニアは、コンポーネントに関する作業を開始するときに、そのコンポーネント用の正しいテンプレートを選択します。プロセスガイドは、そのコンポーネントの設定および解析に必要なすべてのステップにおいて、テンプレートを使用してエンジニアを誘導します。その結果、設計チームのメンバーは一貫性のあるアプローチを担当部品に行うことで、意思疎通や設計チェックを合理的に行えるようになります。
プロセスガイドで作業する場合、ユーザーはすべてのアクティビティをプロセスガイドセッション内で実行することになります。セッションとは、テンプレートに含まれているすべてのモデリングアクティビティの最初から最後までの行程のことです。プロセスガイドセッションは、以下のいずれかの方法を使って開始できます。
• 「ツール」(Tools) >
「セッションを実行」(Run Session) の順にクリックします。
プロセスガイドにアクセスすると、
プロセスガイドセッションを開始できるようになります。