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操作モード
Creo Simulate には 2 つのモードがあります。選択した製品によって、作業するモードが決まります。使用するモードによって、モデリングエンティティの適用方法、使用可能なモデリング機能、実行可能な解析のタイプが決まります。次のモードを使用できます。
Creo Simulate 統合 - Creo Simulate の機能が Creo Parametric に組み込まれています。統合モードの場合、モデルの作成、解析、および最適化を Creo Parametric で実行できます。統合モードでは Creo Simulate ユーザーインタフェースを別個に開始する必要がないので、Creo ParametricCreo Simulate を手動で切り替える必要がありません。このように、統合モードでは部品およびアセンブリのモデリングや最適化を一連の作業として行うことができます。
Creo Simulate スタンドアロン - 3D モデルのための完全機能型のスタンドアロンアプリケーションが組み込まれています。Creo Simulate スタンドアロンでは、Creo Parametric やその他の CAD システムで作成されたモデルを使用、解析、最適化できます。このモードで作業するには、Creo Simulate のライセンスだけが必要です。
統合モードとスタンドアロンモードのどちらでも、Structure モードと Thermal モードで作業できます。
次の図に、使用可能なモードと各種サブモードを示します。
次の機能は、統合モードとスタンドアロンモードに共通です。
モデルをネイティブモードと FEM モードのどちらで使用するかを選択して定義できます。ネイティブモードでは、P- 要素のソリューションを使用でき、FEM モードでは、複数のサードパーティ H- 要素ソルバーのうち任意のものを使用してモデルを計算できます。
ネイティブモードで作業している場合、Creo Simulate によって解析の一部としてメッシュが自動的に作成されます。ソリッドモデルの場合、Creo Simulate で四面体、五面体、六面体などのソリッド要素が使用され、シェルモデルの場合、最良のメッシュを実現するために、三角形と四辺形の両方のシェル要素が適用されます。また、ソリッドとシェルの両方の要素を組み合わせたモデルによって、混合メッシュを作成することもできます。
オプションで、複数の特殊な要素タイプ、つまりモデル化と結合をモデルに手動で追加することができます。これらの要素タイプには、ビーム、さまざまなタイプの溶接、ばね、接触、剛体リンク、および質量が含まれます。
通常、ネイティブモードの場合、要素は検討や解析の結果の背景としてしか表示されませんが、解析を実行する前にメッシュのテストと微調整を行うことができます。
感度設計検討中にモデルの寸法とプロパティを変化させることで、想定のケーススタディを実行して設計についての理解を深めることができます。所定の設計拘束条件を遵守しながら目標を達成する最適化設計検討を実行することで、設計を改良することもできます。
モデルは一度に複数個使用できます。別のモデルを使用するとき、そのモデルを開きます。新たに選択したモデルを表示する新しい作業エリアウィンドウが表示されます。詳細については、複数のモデルセッションについての注意を参照してください。
 
Creo Simulate サブモード - 統合モードとスタンドアロンモードでは、モデリングのニーズに応じて次のいずれかのモードで作業できます。
ネイティブモード - Creo Simulate のアダプティブ P-コード機能を使って、統合モードとスタンドアロンモードを実行できます。ネイティブモードでは、荷重、拘束、モデル化、結合、特性、およびメジャーなどのモデルエンティティを作成できます。また、Creo Simulate によって、P-コード要素を持つモデルがメッシュされ、独自のアダプティブソルバーを使用してソリューションがサーチされます。
FEM モード - Creo Simulate の P-コード機能ではなく有限要素モデリング機能を使って、統合モードとスタンドアロンモードを実行できます。この機能により、荷重、拘束、およびモデル化などのモデルエンティティを作成できます。h- コード要素によってモデルをメッシュしたり、NASTRAN や ANSYS などの各種有限要素ソルバーを使用して解析を実行したり、実行結果をレビューしたりすることもできます。FEM モードをアクティブ化するには、Structure または Thermal モードで、「モデル設定」(Model Setup) ダイアログボックス「FEM モード」(FEM Mode) チェックボックスをオンにします。
ネイティブモードと FEM モードでモデリングエンティティが共有されます。つまり、ネイティブモードで作成したほぼすべてのモデリングエンティティが FEM モードでもアクティブになり、FEM モードで作成したほぼすべてのモデリングエンティティがネイティブモードでもアクティブになります。
オンラインヘルプでは、Creo Simulate 統合と Creo Simulate スタンドアロンで機能が同じ場合、総称の Creo Simulate を使っています。機能が異なる場合、特殊ケースが明記されています。