レイヤーの使用
レイヤーを作成、維持すると、さまざまな種類のモデリングエンティティをグループ化して、部品モードやアセンブリモードにおけるそれらの表示方法を制御できます。たとえば、レイヤー上にアイテムを置いて、レイヤーを表示または非表示にすることにより、アイテムを表示または非表示にできます。レイヤーは、「レイヤー」(Layers) ダイアログボックスを使って作成、管理できます。
Creo Parametric ツールバーで
を選択すると、
「レイヤー」(Layers) ダイアログボックスが開きます。
「レイヤー」(Layers) ダイアログボックスには、モデルツリーで
「表示」(Show) >
「レイヤーツリー」(Layer Tree) を選択するとアクセスできます。このダイアログボックスを使用して、以下の処理を実行します。
• レイヤーの作成、編集、および削除
• 適切なシミュレーションフィーチャーのレイヤーへの追加
• レイヤーごとのフィーチャーの表示、非表示、または分離
Creo Simulate では、次のオブジェクトをレイヤーに配置できます。
• 荷重 | • 接触 |
• 拘束条件 | • 剛体リンク (FEM モード) |
• 単純なシェルまたはアドバンスシェル | • ウェイトリンク (FEM モード) |
• シェルペア | • 材料指定 (FEM モード) |
• ビーム | • インタフェース |
• ばね | • エンド溶接および周辺溶接 |
• 質量 | |
メッシュを使用または表示しているときにレイヤーの要素レンダリングの表示と非表示を切り替えられるように、モデル化をレイヤー上に配置します。シミュレーションオブジェクトに関連付けられた要素は、親オブジェクトが表示されている場合にのみ表示できることに注意してください。したがって、要素の表示と非表示を切り替えるには、関連付けられたモデル化をレイヤー上に配置します。
さらに、モデルの作成時にレイヤーを使用して、特定のモデル化やモデル化のセットの表示と非表示を切り替えることができます。独立モードにグループとして転送する場合も、モデル化をレイヤー上に配置します。
FEM_ANSYS_GROUPING コンフィギュレーションオプションを
yes に設定すると、レイヤーをグループ化し、ANSIS 専用の出力ファイルとして保存できます。詳細については、
ANSYS でのグループ化を参照してください。
その結果、レイヤーを使用して、結果ウィンドウ表示のモデルの
部品を選択的に表示できます。解析を実行する前に、レイヤーに配置したビームおよびシェル定義の表示と非表示を切り替えたり、アセンブリのさまざまな構成部品の表示と非表示を切り替えることができます。
シミュレーションフィーチャー用にレイヤーを作成する場合に注意しなければならないレイヤー作成の要点のいくつかを次に示します。
• モデルで必要な数のレイヤーを作成できます。
• 項目を複数のレイヤーに関連付けたり、ネストになったレイヤーを作成したりできます。たとえば、質量を複数のレイヤーに関連付けることができます。
• シミュレーションのデフォルトのレイヤータイプを使用して、モデルでシミュレーションフィーチャーのファミリーを構成できます。たとえば、新たに作成したレイヤーをデフォルトレイヤー SIM_BEAM として指定すると、Creo Simulate でそれ以降に作成したすべてのビームはそのレイヤー上に配置されます。
レイヤーの詳細については、Creo Parametric ヘルプセンターの「基本的な機能」領域を参照してください。