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時刻歴応答解析の基礎励起
「基礎励起」(Base excitation) は、応答解析が 1 つの拘束付き固有値解析を参照する場合にのみ使用できます。
モデルに荷重が定義されていない場合には、基礎励起を使用して動解析を定義する必要があります。この場合、構造を支えている支持の指定振動によって構造が励起されます。
「基礎加速度時間依存」(Base Acceleration Time Dependence) - 荷重タイプとして「基礎励起」(Base excitation) を選択した場合に、支持の運動方向と基礎加速度を時間の関数として指定します。この領域には次のアイテムがあります。
「励起タイプ」(Excitation type) - 支持の励起のタイプをこのドロップダウンリストから選択します。このダイアログボックスに表示されるアイテムは、選択した励起のタイプによって異なります。
「単一方向直線移動」(Uni-directional translation) - 支持は 1 方向の直線移動だけが可能です。WCS または選択した直交座標系における方向の X、Y、Z 成分とその方向の基礎加速度を指定します。
 
*注記 「単一方向直線移動」(Uni-directional translation) では、方向ベクトルのマグニチュードは無視され、その方向情報だけが加速度に影響します。
「直線移動と回転」(Translations & rotations) - 支持は直線移動と回転の両方が可能です。WCS または選択した座標系の各軸方向における支持の直線移動と回転の加速度の X、Y、Z 成分を指定します。参照先座標系の基準が回転の中心となります。
「3 点での直線移動」(Translations at 3 points) - 3 点支持における 6 つの直線移動方向に基づいて運動を指定します。このオプションを使用するには、参照先の固有値解析を 3 点拘束に拘束する必要があります。剛体ボディ運動だけが禁止されるように、すべての直線移動は 1 つ目の点に拘束され、2 つの直線移動は 2 つ目の点に拘束され、1 つの直線移動は 3 つ目の点に拘束されなければなりません。
 
*注記 2D 平面応力モデルと 2D 平面歪みモデルでは、励起タイプとして「単一方向直線移動」(Uni-directional translation) または「直線移動と回転」(Translations & rotations) を指定できます。2D 軸対称モデルの場合、励起タイプとして「単一方向直線移動」(Uni-directional translation) のみを指定できます。
「座標系」(Coordinate system) - 「単一方向直線移動」(Uni-directional translation) の場合、支持の移動方向を指定する座標系を選択します。WCS がデフォルトです。直交ユーザー座標系を選択することもできます。
「直線移動と回転」(Translations & rotations) の場合、加速度の直線移動成分と回転成分を指定する座標系を選択します。
「3 点での直線移動」(Translations at 3 points) の場合、3 点支持の点拘束を定義するときに座標系を定義します。
選択した励起タイプに、以下を指定する必要があります。
「値」(Value) - 基礎励起の値を指定します。横のドロップダウンリストから、加速度または角加速度の単位を選択します。「値」(Value) が乗数となります。時間依存の関数に値を掛け合わせることで支持の基礎加速度の各成分が求められます。励起タイプが「直線移動と回転」(Translations & rotations) または「3 点での直線移動」(Translations at 3 points) の場合、各成分の値を個別に指定する必要があります。
「時間依存」(Time Dependence) - 時間依存の関数を作成または選択するか、デフォルトの関数を使用します。時間依存の関数は単位がない関数です。この関数の値は時間の関数として変化します。
デフォルトの単位インパルス関数を使用するか、 をクリックして「関数」(Functions) ダイアログボックスを開き、新しい関数を作成できます。時間依存のシンボル関数またはテーブル関数を作成できます。
励起タイプが「直線移動と回転」(Translations & rotations) または「3 点での直線移動」(Translations at 3 points) の場合、各方向のチェックボックスをオンにして「値」(Value) および「時間依存」(Time Dependence) フィールドをアクティブ化する必要があります。
 
*注記 Wildfire 5.0 以前のリリースで作成されたモデルの場合、励起タイプが単一方向として選択されます。値が 1 に指定され、時間依存のデフォルト関数が選択されます。
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