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ストラテジー : マルチパスアダプティブ解析の多項式次数の指定
マルチパスアダプティブ解析を定義する場合、Creo Simulate エンジンが各エッジに使用する最小多項式次数および最大多項式次数を指定できます。デフォルト値は、最小多項式次数が 1 で、最大多項式次数が 6 です。通常は、デフォルト値を使用してください。
解析が最初の実行時に収束しない場合は、結果を参照して、収束しなかった理由を調べます。収束グラフ、応力および流束のフリンジプロット、P-レベル結果の確認については、結果のレビューを参照してください。
通常、実行は、以下の 2 つの場合に収束しません。
特異点が存在し、高い応力または流束の把握が試みられている場合
高度に歪んだ要素により、スムーズな応力または流束フィールドの把握が試みられている場合
どちらの場合も、最善策は「隔離除外」AutoGEM 制御を使ってメッシュを再分割し、メッシュを再作成してから、解析を再実行することです。隔離除外「AutoGEM 制御」(AutoGEM Control) ダイアログボックスのアイテムを使用すると、集中荷重、亀裂、リエントラントコーナー、シェル間における厚さの非連続性など、ローカル効果に近い要素を分割できます。オプションとして、特異点が解析結果に悪影響を及ぼさないように、除外する隔離要素を指定できます。
このソリューションが困難である場合は、最大多項式次数を増やす方法もあります(ただし、対象領域における多項式レベルを高くする必要がある場合、メッシュの調整が必要となります)。要素を小さくすると、収束が行われる可能性が高くなり、対象領域において優れた結果が得られるようになります。
非定常熱伝導解析の場合、熱荷重と熱伝達条件を突然オンにすると、解決収束に悪影響が及びます。すべての熱荷重と熱伝達条件が、解析の開始時にはゼロの平滑化関数の場合、エンジンは一般に、多項式次数としてより小さい値を選択します。これらの関数を平滑化する方法の詳細については、熱荷重および熱伝達条件のランプを参照してください。
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