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参照継ぎ手ポートの選択
継ぎ手ポートの参照を使用して 1 箇所でパイプラインをカットすると、パイプセグメント上の選択位置に基づいて、デフォルトの継ぎ手ポートが参照として自動選択されます。デフォルトの参照継ぎ手ポートは、次の選択基準に従って選択されます。
継ぎ手が選択した位置のすぐ上流、コーナーや自由端の手前にある場合、その継ぎ手に一番近いポートがデフォルトの参照に選択されます。グラフィックウィンドウで、デフォルトの参照ポートの基準がハイライトされます。
たとえば、次の図では、継ぎ手 A と B が選択した位置の上流にあります。継ぎ手 B が直近の上流側継ぎ手であるため、この継ぎ手が参照継ぎ手として、その下流ポートがデフォルトの参照ポートとして自動的に識別されます。
1. 選択位置
選択した位置のすぐ上流、コーナーや自由端の手前に継ぎ手がなく、選択した位置のすぐ下流に継ぎ手が存在する場合、その継ぎ手に一番近いポートがデフォルトの参照に選択され、その基準がハイライトされます。
たとえば、前出の図で、選択した位置が継ぎ手 A の上流側にあった場合は、継ぎ手 A の上流側ポートがデフォルトの参照に選択されます。
同様に、選択した位置に一番近い継ぎ手がグループ継ぎ手の一部だった場合は、グループ内で一番近くにある継ぎ手がデフォルトの参照継ぎ手として選択され、その継ぎ手に一番近いポートがデフォルトの参照ポートとして選択されます。
参照継ぎ手がフランジ継ぎ手の場合、フランジ面のポートが参照ポートとして自動選択されます。
 
*注記 参照ポートを同じ継ぎ手の別のポートに変更することも、別の継ぎ手のポートを選択することもできます。選択した継ぎ手は、同一のパイプラインおよび同一のパイプ方向に存在していなければなりません。
選択したポートに継ぎ手の終端面の位置を識別するための OFFSET パラメータが指定され、継ぎ手の挿入にその終端面を使用した場合は、終端面の位置が参照位置に使用されます。終端面の位置は、そのポートの Z 軸沿いに OFFSET パラメータで指定されている距離分離れた位置になります。
選択した参照継ぎ手ポートの変更
選択したポートの継ぎ手が「カット配置オプション」(Cut Placement Options) ボックスに自動的に表示され、グラフィックウィンドウでポートがハイライトされます。
ポートのスイッチオプション は、参照継ぎ手ポートの変更に使用されます。
ポートスイッチオプションをクリックして、同じ継ぎ手の上流側ポートに参照を変更します。
選択したセグメントが結合部の分岐側にあり、デフォルトの参照ポートが分岐継ぎ手の分岐ポートの場合、ポートのスイッチオプションが表示されます。
ポートのスイッチオプション をもう一度クリックすると、分岐パイプセグメントのオブジェクトはメインパイプセグメントのポートを参照できないため、選択されているポートは変更されません。ただし、 をクリックして別の継ぎ手から新しいポートを選択できます。
選択した参照継ぎ手ポートの再配置
既存の参照継ぎ手を修正すると、次のようになります。
参照継ぎ手が再配置された場合、その再配置された継ぎ手を参照する、対応するパイピングオブジェクトも、同一のオフセット値を保って再配置されます。
参照継ぎ手が置換された場合、そのパイピングオブジェクトに既存の参照は、新しい継ぎ手モデルの対応する継ぎ手にルート変更されます。つまり、元の継ぎ手の上流側ポートが参照されていた場合、参照は新しい継ぎ手の上流側ポートにルート変更されます。
参照継ぎ手を削除すると、パイピングオブジェクトの継ぎ手ポートへの参照も削除されます。パイピングオブジェクトが配置されるパイプセグメントについて、新しい参照が作成されます。このルート変更中、継ぎ手の実際の位置は変更されません。「長さ」(Length) 位置オプションは、新しいパイプセグメントの参照の作成に使用されます。