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パイプマスターカタログファイル
デフォルトのパス
<Creo load point>/text/piping_data/master_catalog/pipe
パイプマスターカタログファイルは、パイプスタイル (円形や長方形など) および材料タイプ (鋼やプラスチックなど) ごとに作成されます。パイプマスターカタログファイルでは、パイプおよび次のファイルへの相対パスに関するすべての情報が定義されています。
ベンドファイル
ベンドスプリングバック/伸長ファイル
ベンド加工ファイル
マイタファイル
次の表で、パイプマスターカタログファイルのフォーマットを説明します。
フィールド名
説明
PRO_UNIT_SYS
データファイルに使用する Creo Parametric の単位系。
MATL_CODE
材料コード
MATL_DESC
材料説明
MATL_DESNSITY
PRO_UNIT_SYS で指定されている単位系での材料密度
MATL_FILE
既存の標準 PTC Creo 材料ファイルの名前
MIN_LEN
パイプ最小長さ
MAX_LEN
パイプ最大長さ
MAX_OVERALL_LEN
パイプ最大全長
MAX_BENDS
パイプベンドの最大数
BEND_FILE
ベンドファイルの相対パスと名前
BEND_MACHINE_FILE
ベンド加工ファイルの相対パスと名前
BEND_SPRING_BACK_ELONGATION_FILE
ベンドスプリングバック/伸長ファイルの相対パスと名前
MITER_FILE
マイタファイルの相対パスと名前
SCH_RATE
パイプスケジュールレート
SIZE
パイプ公称直径、またはパイプ幅 * パイプ高さ
SIZE_CODE
サイズコード
サイズコードはサイズの代わりとして、パイプまたは継ぎ手の素材番号に使用できます。
PIPE_OD
(長方形パイプには適用されません)
パイプ外径
PIPE_WIDTH
(長方形パイプ専用)
PRO_UNIT_SYS で定義されている単位系でのパイプの幅
PIPE_HEIGHT
(長方形パイプ専用)
PRO_UNIT_SYS で定義されている単位系でのパイプの高さ
ANGLE
(長方形パイプ専用)
オプション。デフォルト値は 90 度です。
PIPE_THK
PRO_UNIT_SYS で指定されている単位系でのパイプのウォール厚み
END_TYPE
パイプ端のタイプ
 
*注記 長方形パイプには次のパラメータを定義する必要があります。
SCH_RATE
SIZE
END_TYPE
ベンドファイル
デフォルトのパス
<Creo load point>/text/piping_data/master_catalog/bend
ベンド半径がベンドファイルから取得されます。このベンドデータはパイプサイズに基づいており、仕様駆動によるパイプラインの作成とルーティングに使用されます。
ベンドファイルでは、パイプのスタイルごとに、各パイプサイズのベンド情報が定義されています。
 
*注記 ベンドファイルの測定単位は、パイプ外径ファイルの測定単位と同じでなければなりません。
例: ベンド半径
1. ベンド半径
次の表で、ベンドファイルのフォーマットを説明します。
フィールド名
説明
PRO_UNIT_SYS
データファイルに使用する Creo Parametric の単位系。
SIZE
パイプの公称直径
RADIUS
ベンド半径
RATIO
ベンド半径とパイプ外径の比率
MIN_RADIUS
最小ベンド半径
MAX_RADIUS
最大ベンド半径
MIN_ANGLE
最小ベンド角度
MAX_ANGLE
最大ベンド角度
ベンドスプリングバック/伸長ファイル
デフォルトのパス
<Creo load point>/text/piping_data/master_catalog/bend_machine
ベンドスプリングバック/伸長ファイルには、所定のパイプ材料のスプリングバックと伸長の情報が保存されます。スプリングバックと伸長の長さは、パイプサイズ、ベンド半径、ベンド角度によって決まります。
 
*注記 ベンドスプリングバック/伸長ファイルの測定単位は、パイプ外径ファイルの測定単位と同じでなければなりません。
次の表で、ベンドスプリングバックファイルのフォーマットを説明します。
フィールド名
説明
PRO_UNIT_SYS
データファイルに使用する Creo Parametric の単位系。
SIZE
パイプの公称直径
RADIUS
ベンド半径
ANGLE
ベンド角度 (度数)
SPRING_BACK_LEN
スプリングバックの長さ
ELONGATION_LENGTH
伸長の長さ
ベンド加工ファイル
デフォルトのパス
<Creo load point>/text/piping_data/master_catalog/bend_machine
ベンド加工ファイルでは、すべてのパイプサイズについて、特定のベンド加工についてのベンド製造情報を定義します。
開始、中間、終了の各クランプ長さがベンド加工ファイルから取得されます。このデータはパイプサイズに基づいており、ベンドの作成と設計規則検査に使われます。
 
*注記 ベンド加工ファイルの測定単位は、パイプ外径ファイルの測定単位と同じでなければなりません。
以下に、ベンド作成の例を示します。
例 1: パイプスプールでベンドを 1 つだけ作成する
1. 開始セグメントの長さ
2. ベンド始点
3. ベンド半径
4. 終了セグメントの長さ
例 2: パイプスプールで 2 つ以上のベンドを作成する
1. 開始セグメントの長さ
2. ベンド始点
3. ベンド半径
4. 中間セグメントの長さ
5. 終了セグメントの長さ
次の表で、ベンド加工ファイルのフォーマットを説明します。
フィールド名
説明
PRO_UNIT_SYS
データファイルに使用する Creo Parametric の単位系。
SIZE
パイプの公称直径
START_CLAMP_LEN
パイプスプールを最初にベンドする前に必要な、最小クランプ長さ。
設計規則: 開始セグメントの長さは、この値と同じか、それより長くなければなりません。
MID_CLAMP_LEN
パイプスプールの 2 つのベンド間で必要となる、最小クランプ長さ。
設計規則: 中間セグメントの長さは、この値と同じか、それより長くなければなりません。
END_CLAMP_LEN
パイプスプールを最後にベンドした後の、最小クランプ長さ。
設計規則: 終了セグメントの長さは、この値と同じか、それより長くなければなりません。
ARC_THRESHOLD
ベンドの寸法スキームを決定する角度。
設計規則: これよりも大きいまたはこれに等しいベンド角度は、円弧の中心点に基づいて寸法配置されます。これよりも小さいベンド角度は、ベンドの理論上の交差点に基づいて寸法配置されます。
マイタファイル
デフォルトのパス
<Creo load point>/text/piping_data/master_catalog/miter
マイタファイルでは、各スタイルのパイプに関するマイタ情報が定義されています。
仕様駆動パイピングでは、マイタファイルを使用して、マイタ半径、最小/最大マイタ角度、およびカット数が読み込まれます。マイタの作成時には、パイプラインサイズと頂点角度を使用して、マイタファイルからマイタタイプが選択されます。
 
*注記 頂点角度は、最小マイタ角度 (MIN_ANGLE) より大きく、最大マイタ角度 (MAX_ANGLE) 以下でなければなりません。
マイタのカット数には、1、2、3、4 を指定できます。
選択したマイタファイルの半径とカット数は、マイタの作成に使用されます。
 
*注記 マイタファイルの測定単位は、単位系ディレクトリファイルを使用して定義されます。
次の表で、マイタファイルのフォーマットを説明します。
フィールド名
説明
PRO_UNIT_SYS
データファイルに使用する Creo Parametric の単位系。
SIZE
パイプ公称直径
RADIUS
マイタの半径
MIN_ANGLE
最小マイタ角度
MAX_ANGLE
最大マイタ角度
CUT_NUMBER
マイタカットの数