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分岐挿入位置と整列の考慮事項
継ぎ手は、継ぎ手ライブラリ部品上の定義済みの参照位置を使用して、パイプセグメント上の選択された挿入点に整列されます。
一般的なパイピング設計とパイプモデリング方法に基づいて、継ぎ手の近似、遠隔、中心などの適切な位置が継ぎ手を拘束するために使用されます。継ぎ手挿入機能には、継ぎ手の挿入時にこれらのいずれかの整列オプションを選択するオプションがあります。
継ぎ手挿入機能は、指定された近似、遠隔、中心位置をパイプセグメント上の指定された配置点位置に整列させます。パラメトリック寸法は、配置/整列位置まで作成されます。この寸法を修正して、挿入されたパイプラインセグメントに沿って継ぎ手を移動できます。
継ぎ手ポートに基づいた近似、遠隔、中心整列位置
分岐溶接継ぎ手やフランジ継ぎ手など、対応する入口ポートと出口ポートの位置と一致する近似または遠隔整列位置を持つ継ぎ手の場合は、ライブラリ部品作成時に追加情報を提供する必要ありません。
このような継ぎ手の場合、近似/遠隔整列位置は入口/出口ポート基準上になるように自動的に指定されます。中心位置は、近似位置と遠隔位置の中間点として指定されます。
1. 近似位置 (入口ポート基準)
2. 中心位置
3. 遠隔位置 (出口ポート基準)
デフォルトでは、「近似」(NEAR) オプションにより、継ぎ手入口ポートがパイプセグメント上の選択した挿入点に整列します。同様に、「遠隔」(FAR) オプションでは、継ぎ手出口ポートがパイプセグメント上の選択した挿入点に整列します。「中心」(CENTER) オプションでは、継ぎ手の入口と出口の中間点がパイプセグメント上の選択した挿入点に整列します。
継ぎ手ポートとオフセットパラメータに基づいた近似、遠隔、中心整列位置
ソケット溶接継ぎ手やスクリュー継ぎ手の場合など、対応する入口/出口ポート位置に一致しない近似/遠隔整列位置を持つ継ぎ手の場合は、デフォルト近似/遠隔整列位置として入口/出口ポート位置を使用できます。中心位置は、近似位置と遠隔位置の中間点として指定されます。あるいは、ポートのどちらかまたは両方に関連するオプションの OFFSET パラメータを使用して、入口/出口ポートからオフセット位置を指定できます。詳細については、次の図を参照してください。
1. オプションの近似位置 (入口ポートから 20.0 mm)
2. デフォルトの近似位置 (オフセット 20.0 mm の入口ポート)
3. 自動中心位置
4. デフォルトの遠隔位置 (オフセット 20.0 mm の出口ポート)
5. オプションの遠隔位置 (出口ポートから 20.0 mm)
継ぎ手の挿入時に OFFSET パラメータとこのパラメータの有効/無効機能を使用して、設計の要件に応じて目的の近似/遠隔整列位置を適用できます。これにより、継ぎ手ポートを目的の位置にオフセットし、その位置をパイプセグメント上の挿入点に整列させることができます。パイプセグメント上のこの位置まで直線パラメトリック寸法を作成できます。OFFSET パラメータに適切なオフセット値を使用して、オプションとして、ソケット溶接継ぎ手とねじ切り継ぎ手の (対応するポートからのオフセット値によって指定される) 継ぎ手面までの直線寸法を作成できます。