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マージフィーチャーについて
マージツールでは、2 つのキルトを交差または結合によってマージしたり、3 つ以上のキルトを結合によってマージできます。作成されたキルトは第 1 キルトとなり、第 1 キルトの ID を継承します。マージフィーチャーを削除しても、元のキルトは残ります。
「マージ」(Merge) タブで、次のいずれかの方法によって 2 つのキルトをマージできます。
交差を使用して、交差する 2 つのキルトを、交差部で互いにトリムして、残った部分をマージして 1 つのキルトを作成します。または、1 つのエッジを共有する 2 つのキルトをマージして 1 つのキルトを作成します。
一方のキルトのエッジが他方のキルトのサーフェス上にある場合には、結合 を使用します。
 
アセンブリモードでは、アセンブリレベルのキルトのみをマージできます。構成部品レベルのマージフィーチャーを作成する場合、最初に構成部品をアクティブ化してから、キルトをその構成部品にマージする必要があります。
マージする 3 つ以上のキルトを選択するには、キルトに隣接する片側エッジがなければなりません。
3 つ以上のキルトをマージする場合、交差するキルトは選択できません。
選択したキルトのすべてのエッジが互いに隣接し、重なり合っていない場合にのみ、3 つ以上のキルトをマージできます。
キルトの親子階層
2 つのキルトをマージすると、これらの参照キルトがマージフィーチャーの親になります。デフォルトで、最初に選択したキルトが第 1 参照キルトになり、このキルトの ID がマージキルトの ID になります。第 1 キルトの ID は、第 1 キルトの依存や、抑制、レジューム、レイヤー非表示などの操作で重要となります。たとえば、第 1 参照キルトをモデルツリーで選択して抑制すると、マージされたキルトも抑制されます。
キルトコレクター内のキルトを選択して をクリックすることで、任意のキルトを第 1 キルトに設定できます。
 
*注記 「参照」(References) タブの「キルト」(Quilts) の先頭にリストされているキルトが第 1 キルトです。
マージするキルトを 3 つ以上選択した場合、マージツールによって、キルトコレクターに表示されている順序でキルトがマージされます。たとえば、第 1 キルト、つまりキルトコレクター内の先頭にあるキルトが 2 番目のキルトとマージされて、第 1 キルトになります。次に、3 番目のキルトが第 1 キルトにマージされ、すべてのキルトがマージされるまで、以降も同様にマージが行われます。
マージ操作を正しく実行するためには、キルトコレクターでのキルトの表示順序が重要となります。つまり、キルトコレクター内のキルトは隣り合って並んでいる順序でリストされていなければなりません。たとえば、キルトコレクターに 5 つのキルトがある場合、キルト 1 とキルト 2 をマージしたキルトはキルト 3 と隣接し、キルト 1、キルト 2、キルト 3 をマージしたキルトはキルト 4 と隣接していなければなりません。
マージツールへのアクセス
マージツールを使用するには、キルトを 3 つ以上選択して、「モデル」(Model) > 「マージ」(Merge) の順に選択します。
次の方法のいずれかでキルトを選択できます。
グラフィックウィンドウでキルトを選択します。
グラフィックウィンドウで何も表示されていないところをクリックし、目的のキルトを囲むようにポインタをドラッグして選択します。この操作を領域選択と呼びます。領域選択を使用する場合、選択するキルトが領域の内側に完全に収まっていなければなりません。選択したキルトは、モデルツリーでのフィーチャー番号に基づいてキルトコレクター内で並べ替えられます。
 
*注記 領域選択は、マージツールを開いている場合にのみ使用できます。
サーチツールを使用してキルトを選択することもできます。サーチツールを使用するには、「ツール」(Tools) > 「サーチ」(Find) の順にクリックします。サーチツールを使用してキルトを選択すると、キルトはモデルツリーに作成された順序に基づいてキルトコレクターに追加されます。
エラーレポート
キルトコレクター内のキルトは順番にマージされます。前のキルトとのマージに失敗した最初のキルトには、キルトコレクターで赤色の点 が表示されます。以降のキルトはマージされません。マージツールでエラーが発生した場合、「トラブルシューティング」(Troubleshooter) ダイアログボックスとメッセージ領域にエラーメッセージが表示されます。特定のキルトがマージに失敗した理由を調べるには、失敗したキルトを右クリックし、ショートカットメニューの「問題点」(What's wrong) をクリックします。「トラブルシューティング」(Troubleshooter) ダイアログボックスが開き、そのキルトをマージできなかった理由が表示されます。失敗したキルトをキルトコレクターから除去するか、キルトコレクターでのそのキルトの順序を変更して、マージプロセスを続行できます。
マージフィーチャーが失敗する理由には次のいずれかがあります。
選択したキルトに隣接するエッジがない
選択したキルトが互いに交差しているか重なり合っている
ダイナミックプレビュー
3 つ以上のキルトを選択した状態でマージツールを開始すると、ダイナミックプレビューがオフになります。ダイナミックプレビューをオンにするには、「マージ」(Merge) タブで をクリックします。ダイナミックプレビューをオンにした場合、マージフィーチャーにキルトを追加したりマージフィーチャーからキルトを除去したりすると、グラフィックウィンドウが更新されます。マージツールでエラーが発生した場合、すでにマージされているキルトのプレビューが表示されます。たとえば、キルトコレクターにキルトが 5 つあり、3 番目のキルトのマージに失敗した場合、最初のキルトと 2 番目のキルトのプレビューがグラフィックウィンドウに表示されます。
元に戻す/やり直し
「マージ」(Merge) タブを開いた状態で実行したすべての操作は、元に戻したりやり直したりすることができます。ただし、マージツールを終了した後は、マージ操作全体を元に戻すことはできますが、マージツールで実行した操作を個別に元に戻すことはできません。たとえば、キルトコレクターに追加するキルトを選択した場合、マージツール内ではこの操作を元に戻すことができます。マージツールを終了した後は、「元に戻す」コマンドを使用してキルトコレクターからキルトを除去することはできません。