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面取りの寸法配置について
さまざまな属性を使用して面取りジオメトリ (面取りピース) が作成されます。その使用される属性の 1 つに、面取りの寸法配置があります。寸法配置を使用することにより、面取りの平面角度および距離を簡単に定義できます。寸法配置ごとに、作成される面取りジオメトリは異なります。面取りの作成プロセスを簡略化できるよう、デフォルトの寸法配置が使用されます。デフォルトの寸法配置は設計セッション中にいつでも変更でき、「エッジ面取り」(Edge Chamfer) タブの寸法配置ボックスを使用することで適切な面取りジオメトリを作成できます。
使用可能な寸法スキーム
寸法配置は、選択した配置参照および使用する面取り作成方法によって決まります。それで、作成されるジオメトリにおいてすべての寸法配置が利用可能なわけではありません。使用可能な寸法配置は次のとおりです。
「D X D」 - エッジから各サーフェス沿いに、距離 D の位置に面取りを作成します。これはデフォルトで選択されます。
「D1 X D2」 - 選択したエッジから一方のサーフェスに沿った距離 (D1) と、選択したエッジからもう一方のサーフェスに沿った距離 (D2) の位置に面取りを作成します。
「角度 x D」(Angle x D) - 選択したエッジから 1 つの隣接サーフェスに沿った距離 (D) の位置に、そのサーフェスに対する指定角度 (Angle) で面取りを作成します。
「45 x D」 - 両サーフェスに対して 45°の角度で、距離 D の位置に、エッジから各サーフェスに沿って面取りを作成します。この寸法スキームは 90 度の角度をなすサーフェスを使用する面取りに対してのみ使用できます。
「O x O」 - エッジから各サーフェス沿いに、オフセット距離 (O) の位置に面取りを作成します。これは「D x D」を使用できない場合にのみ、デフォルトで選択されます。「オフセットサーフェス」作成方法が使用されている場合にのみ、この寸法配置を使用できます。
「O1 x O2」 - 選択したエッジから一方のサーフェスに沿ったオフセット距離 (O1) と、選択したエッジからもう一方のサーフェスに沿ったオフセット距離 (O2) の位置に面取りを作成します。「オフセットサーフェス」作成方法が使用されている場合にのみ、この寸法配置を使用できます。
寸法スキーム、サーフェス間の関係、および作成方法
面取り作成方法
面取りを作成するサーフェス間の角度
サーフェス間の角度が 90°で一定
サーフェス間の角度が 90°以外で一定
サーフェス間の角度が可変
オフセットサーフェス
「D x D」「D1 x D2」「角度 x D」(Angle x D)「45 x D」「O x O」「O1 x O2」
「D x D」「D1 x D2」「角度 x D」(Angle x D)「O x O」「O1 x O2」
「O x O」「O1 x O2」
正接距離
「D x D」「D1 x D2」「角度 x D」(Angle x D)「45 x D」
「D x D」「D1 x D2」「角度 x D」(Angle x D)
「D x D」「D1 x D2」
寸法スキームを制御する規則
面取り寸法スキームによって、面取りジオメトリの寸法がどのように計算されるかが定義されます。場合によっては、規則のセットによって特定の寸法スキームの使用が制限されることがあります。システムは、チェーンの各エッジではなく、各セットで最初に選択した参照についてのみこれらの規則をチェックします。
次の規則によって、使用可能な寸法スキームが決まります。
正接距離面取り作成方法:
「D x D」
「D1 x D2」
「角度 x D」(Angle x D) - 間の角度が一定であるサーフェス
「45 x D」 - 間の角度が 90°で一定であるサーフェス
オフセットサーフェス面取り作成方法:
「O x O」
「O1 x O2」
「D x D」「D1 x D2」「角度 x D」(Angle x D) - 間の角度が一定であるサーフェス
「45 x D」 - 間の角度が 90°で一定であるサーフェス