穴チャートの使用

穴チャートは複数のディレクトリからロードされます。穴チャートディレクトリのサーチ順序は、HOLE_PARAMETER_FILE_PATH コンフィギュレーションオプションで指定されたディレクトリ、Creo のカレントの実行ディレクトリ、システムロードの穴チャートディレクトリの順です。つまり、ローカルディレクトリの方がシステムロードの穴チャートディレクトリよりも優先順位が高くなります。上記すべてのディレクトリで見つかった穴チャートを含む、使用可能な穴チャートは、「穴」(Hole) タブのねじタイプボックスに表示されます。

TABLE_DATA

PROE_VERSION

穴チャートの作成リリース (2002 年など)。

THREAD_NAME

穴チャートの名前。このパラメータを使用すると、「ねじシリーズ」(THREAD_SERIES) が同じで名前が異なる複数のねじを作成できます。名前が指定されていない場合は、デフォルトで「ねじシリーズ」(THREAD_SERIES) が使用されます。

THREAD_SERIES

使用される穴標準のタイプ (ISO、UNC、UNF、NPT、NPTF、ISO_7-1 など)。

THREAD_TYPE

ねじのタイプ。TAP、TAPERED、TAPERED_ISO のいずれかのオプションを含む必要があります。

THREAD_CLASS

「ねじ注記」(Thread Note) に表示される穴チャートおよびパラメータの公差クラス (2b または H など)

TABLE_UNITS

インチ法またはメートル法による穴チャートの測定システム

DEPTH_RATIO

ねじ深さとドリル深さの比率 (1.25 など)。「穴」(Hole) タブにねじ深さまたはドリル深さを入力すると、この比率でほかの値が自動的に計算されます。「ドリル深さ」(Drill Depth) は「ねじ深さ」(Thread Depth) に「深さの比率」(Depth Ratio) をかけたものです。

注記ドリル深さの値がねじ深さの値以上である場合、「穴」(Hole) タブで両方の値を入力することにより、デフォルトの深さ比率の関係をオーバーライドできます。

CALLOUT_FORMAT

モデルまたは図面で作成あるいは表示されるねじ注記のフォーマット。ここは注記にテキストを追加する場所ではなく、注記のテキストの表示方法を定義する場所です。

THREAD_DATA (穴パラメータの値)
定義されるすべての列は、穴パラメータとして見なされます。パラメータの名前と値は、「穴」(Hole) タブの「プロパティ」(Properties) タブにある「パラメータ」(Parameters) テーブルに格納され、表示されます。各行には列ごとに値が必要です。スペースを必要とする値の場合は、スペースをダッシュで埋め込みます。たとえば、ねじサイズ 1.125 インチ (1 と 1/8 インチ) は 1-1/8 という形式で表されます。
FASTENER_ID	「穴」(Hole) タブの「ねじサイズ」(Screw Size) リストに表示されます。
BASIC_DIAM	ファスナーの直径
THREAD	インチあたりのねじ山 (メートル法の場合はピッチ)
TAP_DR	文字、分数、数値、またはメートル法の標準ドリルサイズ
TAP_DEC	タップドリルの小数値サイズ (インチまたはメートル法)。この値は、「穴」(Hole) タブの「寸法」(Dimension) エリアの直径リストボックスに表示されます(以下の注記を参照してください)。
PERCENT_THREAD	ファスナーねじの実際の連結を表す比率
CLEAR_DR_CLOSE	接近したクリアランスの場合のクリアランスドリル
CLOSE_DEC	接近したクリアランスドリルの小数値サイズ (インチまたはメートル法)。この値は、「穴」(Hole) タブの「寸法」(Dimension) エリアの直径リストボックスに表示されます(以下の注記を参照してください)。
CLEAR_DR_FREE	フリークリアランスの場合のクリアランスドリル
FREE_DEC	フリークリアランスの小数値サイズ (インチまたはメートル法)。この値は、「穴」(Hole) タブの「寸法」(Dimension) エリアの直径リストボックスに表示されます(以下の注記を参照してください)。
CLEAR_DR_MED	中位のクリアランスの場合のクリアランスドリル
MEDIUM_DEC	中位のクリアランスドリルの小数値サイズ (メートル法)。この値は、「穴」(Hole) タブの「寸法」(Dimension) エリアの直径リストボックスに表示されます(以下の注記を参照してください)。
CBOREDIAM	カウンタボアの直径。
CBOREDEPTH	カウンタボアの深さ。
CSINKDIAM	皿穴直径。
CSINKANGLE	皿穴角度。
BOTCSINKDIAM	最下部の皿穴直径。
BOTCSINKANGLE	最下部の皿穴角度。

• TAP_DEC、CLOSE_DEC、MEDIUM_DEC、および FREE_DEC の各値の場合は、コンフィギュレーションオプション HOLE_DIAMETER_OVERRIDE が yes に設定されていないと (デフォルトは no)、「穴」(Hole) タブでこれらの値を編集することはできません。システム設定がオーバーライドされるのを防ぐため、コンフィギュレーションオプション HOLE_DIAMETER_OVERRIDE を config.pro ファイルに追加してください。

• カスタムパラメータの列を追加し、各行に必要な値を入力できます。用意されている標準列の末尾に列を追加します。

THREAD_DATA (テーパ穴の場合)
Creo のロードポイントには、業界標準のテーパ穴チャート (ISO_7/1、NPT、および NFT) が提供されていますが、これらのチャートは変更できません。カスタムの穴チャートを作成すると、特定の設計ニーズを満たすことができます。テーパ穴ファイルの THREAD_DATA テーブルの列として、次のパラメータ名を追加する必要があります。
FASTENER_ID	「穴」(Hole) タブの「ねじサイズ」(Screw Size) リストに表示されます。
BASIC_DIAM	ファスナーの直径
PIPE_OD	パイプの外径
THREAD	インチあたりのねじ山 (メートル法の場合はピッチ)
PITCH	• ISO 標準ねじの場合は、ねじ間の距離 • その他のねじの場合は、インチあたりのねじ山
TAP_DR	文字、分数、数値、またはメートル法の標準ドリルサイズ
TAP_DEC	タップドリルの小数値サイズ (インチまたはメートル法)。この値は、「穴」(Hole) タブの「寸法」(Dimension) エリアの直径リストボックスに表示されます(以下の注記を参照してください)。
PERCENT_THREAD	ファスナーねじの実際の連結を表す比率
CBOREDIAM	カウンタボアの直径。
CBOREDEPTH	カウンタボアの深さ。
CSINKDIAM	皿穴直径。
CSINKANGLE	皿穴角度。
THREAD_LENGTH	穴またはファスナーのねじ切り部分の長さ。
HANDTIGHT_LENGTH	パイプねじを手でいっぱいまで継ぎ手にねじ込める距離。
WRENCHING_LENGTH	パイプねじをレンチを使っていっぱいまで継ぎ手にねじ込める距離。
DEF_HOLE_DEPTH	ユーザー定義のねじ深さ。
MAJOR_DIAM_START	ねじの上部をまたぐ、ねじの最大部分の直径。
PITCH_DIAM_START	直径がねじ切りのクレストとルート間の距離の半分である、ねじ切りに沿った円柱の上部。
MINOR_DIAM_START	ねじの上部をまたぐ、ねじの最小部分の直径。
MAJOR_DIAM_END	ねじの下部をまたぐ、ねじの最大部分の直径。
PITCH_DIAM_END	直径がねじ切りのクレストとルート間の距離の半分である、ねじ切りに沿った円柱の下部。
MINOR_DIAM_END	ねじの下部をまたぐ、ねじの最小部分の直径。
THREAD_HEIGHT	半径に沿って測定したねじの最小直径と最大直径の間の距離。
THREAD_ANGLE	軸に沿った平面で測定した、スクリューねじの側面間の角度。
TAPER_ANGLE	テーパの長さに沿って測定した、小さい方の直径と大きい方の直径の間の角度。
WASHOUT_ANGLE	ウォッシュアウトねじの長さ上で、ねじ切り開始点のサーフェスと、ねじ切りが深さいっぱいに到達する点のねじルートとの間の角度。
TOOTH_RADIUS	ねじのクレスト (それぞれの刃の先端) またはねじのルート (刃の間) のラウンドの半径。