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温度の結果
温度の結果
温度の結果は、充填終了時のプラスチックの温度分布を示します。温度の結果から次の問題を把握できます。
高摩擦熱の領域を特定 - ゲートおよび厚みが小さい領域の付近では、流動抵抗が非常に大きくなります。大きな流動抵抗によって、プラスチック溶融物に摩擦熱が生じます。温度の結果から、ゲートおよび厚みが小さい領域の付近に温度上昇がないかチェックする必要があります。
温度変化がプロセス条件と設計の変更に対応しているかどうかをチェック - 製品設計やプロセス条件を修正することによって最適な結果が得られる場合があります。このため、ウォールの厚みを変更した場合、厚いキャビティはモールドに熱を放散しにくいので、温度分布が変化します。
成形の問題点を修正するため、設計または解析の設定を修正できます。
中心温度の結果
中心温度の結果は、充填終了時の厚み方向に沿った中間層の溶融物温度を示します。中心温度は充填直後の高温の溶融物に加わる熱エネルギーの指標です。中心温度が低すぎる場合、フローヘジテーションが発生し、これによってショートショットの問題が発生する可能性があります。
バルク温度の結果
バルク温度は、充填終了時の厚み方向に沿った速度によってウェイトが適用された平均溶融物温度です。バルク温度 (TBulk) の計算に使用する数式は次のとおりです。
モデルの厚み方向を とします。
ここで、t はモデルの厚み、v は溶融物の速度、T は溶融物の温度です。
この結果では、固化層からの温度寄与は無視されます。この結果から、熱伝達と粘性加熱の影響を確認できます。バルク温度は、ヘジテーション領域と粘性加熱領域の温度分布に対する熱伝達の影響を示します。
バルク温度の分布には、流入経路および圧力伝達の実際の経路の傾向が反映されます。