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例: ランプシェードの反射力の解析
概要: この例では、ランプシェードの反射力プロパティを解析するためのユーザー定義解析 (UDA) の使い方について説明します。
問題: ランプシェードのサーフェスで、光が反射する角度を解析します。
解法: 解析フィーチャーを使って、反射角度を測定します。次に、サーフェス全体に反射角度の値を適用するための UDA を作成できます。
以下の図はランプシェード部品を示します。
以下の図は、反射角度の測定に必要なジオメトリ作図を示します。
1. 入射光と中心軸間の角度
2. 入射光とフィールドポイントに垂直なサーフェス間の角度
3. 反射角度
4. 角度 2 と等しい角度
このダイヤグラムは、以下を示します。
水色の太線 - ランプシェードのコンター
赤線 - 電球点 PNT0 で生成され、フィールドポイント FPNT1 でサーフェスから反射して消滅する入射光
以下は、UDA を作成する基本手順です。
1. 測定に必要なすべてのジオメトリを作成します。
a. 電球点 PNT0 を垂直に下向きに通過する中心軸 A_1 を作成します。
b. 反射を解析するサーフェス上にフィールドポイント FPNT1 を作成します。
c. このフィールドポイントからサーフェスに垂直な軸 SURF_NORM を作成します。
d. 電球 PNT0 からフィールドポイントまでの軸を作成します。
2. angle1 (入射光と中心軸間の角度) を測定する解析フィーチャーを作成します。
3. angle2 (入射光と、フィールドポイントに対して垂直なサーフェス間の角度) を測定する解析フィーチャーを作成します。
4. リレーション ref_angle = angle3 = 2 * angle2 - angle1 を使用して、反射角度を測定するリレーションタイプの解析フィーチャーを作成します。
5. フィールドポイントから最後の解析フィーチャー (反射角度測定) までのフィーチャーをグループ化して、UDA 構築グループを作成します。
6. 選択したサーフェス上の反射角度を測定する UDA を作成します。ref_angle を計算するパラメータを選択して、「計算」(Compute) をクリックします。次の図は、計算結果を表します。サーフェスにおいて、最小の反射角度を持つ部分が水色にハイライトされます。
7. ほかのサーフェスの反射力を解析する場合は、「UDA」ダイアログボックスの「デフォルト」(Default) オプションをオフにします。新しい参照を指定するには、サーフェスを選択し、電球点 PNT0、および中心軸 A_1 を選択します。
以下の図は、UDA の結果をグラフィックで表したものです。