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リモート計算用にツールパスを提出するには
リモート計算用に NC シーケンスツールパスを提出するには、そのツールパス計算が完了するまでは、この NC シーケンスで作業できません。その間、別の NC シーケンスか、別の Creo モデルで作業してから、カレント NC シーケンスに戻って完了したツールパスを検証できます。
1. モデルツリーでステップを選択し、ショートカットメニューの「パス計算配分」(Submit Path) をクリックします。カレント NC シーケンスを終了してリモート計算用のツールパスを提出するかどうかが尋ねられます。確認後、「NC シーケンス」(NC SEQUENCE) メニューを閉じます。
2. ショートカットメニューの次のいずれかのオプションを選択して、リモート計算をいつ開始するかを指定します。
「すぐに提出」(Submit Now) - リモート計算をただちに開始します。
「後で提出」(Submit Later) - リモート計算を後から開始します。
「配分計算ホスト選択」(Distributed Computing Hosts Selection) ダイアログボックスが開き、そこに分配計算に指定されているすべてのホストマシンがリストされます。(各ワークステーションのホスト名、IP アドレス、ハードウェアプラットフォーム、プロセッサ数、CPU 負荷がリストされます)。
 
*注記 ジョブマネージャに初めてアクセスする場合、サーバーはリストされません。「サーバーをリスト表示」(List Servers) をクリックします。サーチが実行され、分配計算に使用可能なすべてのホストマシンがリストされます。分配計算に使用可能なサーバーマシンに対して、事前に dcadsetup を実行しておく必要があります。
3. リモート計算用のホスト名を選択し、「OK」をクリックします。「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager) ダイアログボックスが開きます。リモート計算用に提出したすべてのジョブが、ジョブステータス、スケジュール時間、関連メッセージとともに表示されます。
4. 手順 2 で「後で提出」(Submit Later) を選択した場合、開始時間を指定してジョブをスケジュールします。
5. 「閉じる」(Close) をクリックして、「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager) ダイアログボックスを閉じます。このダイアログボックスは、ツールバーの をクリックすることでいつでも再び開くことができます。アイコンのカラーによってジョブの総合ステータスが提供されます。
ツールパス計算が、ジョブマネージャのプログラム制御のもとで行われています。ジョブマネージャは、指定時間またはサーバーが使用可能になるとジョブをサーバープロセスに渡します。ジョブを受け取ると、サーバープロセスからジョブマネージャにジョブステータスを「計算中」(calculating) に変更するよう通知されます。計算の完了または中途での失敗時に、サーバープロセスからジョブマネージャに完了または失敗が通知されます。
リモート計算用にツールパスが提出されている間は、カレント NC シーケンスを変更できません。「NC シーケンス」(NC SEQUENCE) メニューのほとんどのコマンドは、使用不能になります。別の NC シーケンスまたは別の Creo モデルで作業を続けることができます。
 
*注記 ジョブが現在リモートマシンで計算中の場合、「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager)「中止」(Abort) ボタンが使用可能になります。リモート計算をキャンセルする場合は、このコマンドをクリックして、ツールパスを変更できます。キューに保留されているジョブをキャンセルして NC シーケンスを変更する場合は、「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager) ダイアログボックスに進んでジョブを削除します。
6. ツールパス計算が正常に終了すると、「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager) ダイアログボックスのジョブステータスが「完了」(completed) に変化します。「加工」(Machining) > 「NC シーケンス」(NC Sequence) の順にクリックし、NC シーケンス名を選択して NC シーケンスに戻ります。「NC シーケンス」(NC SEQUENCE) メニューが表示され、すべてのコマンドが使用可能になります (「パスを中止」(Abort Path) を除く)。
7. 「NC ジョブマネージャ」(NC Job Manager) ダイアログボックスの「フェッチ」(Fetch) をクリックして「パス再現」(PLAY PATH) ダイアログボックスを開き、ツールパスを確認します。これによって、計算されたツールパスが .tph ファイルに組み込まれます。