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荒削り、仕上げ、分離カットモーションを作成するには
2 軸と 4 軸のコンタリングでは、同じ NC シーケンス内で同じコンターを使用して荒削りモーションと仕上げモーションの両方を作成したり、以前に加工した部品をカットする分離モーションを別に作成できる追加オプションがあるため、「対話式パス」(INTERACT PATH) メニューは「ワイヤ放電加工オプション」(WEDM OPT) と呼ばれます。これらのオプションは、2 軸および 4 軸コンタリングの「カット方向」(CUT ALONG) メニューにも表示されます。
「荒削り」(Rough) オプションにチェックマークを付けると、単一のカットモーションを作成します。「仕上げ」(Finish) オプションにチェックマークを付けると、さらに「プロファイルパス数」(NUM_PROFILE_PASSES) パラメータ値で指定した回数だけ仕上げモーションが作成されます。レジスタテーブルに必要な情報を保持している場合は、その情報が使用されます。情報がない場合、残りのパスは、「プロファイル増分」(PROF_INCREMENT) パラメータの値に基づいて計算されます。
次の図に、「プロファイルパス数」(NUM_PROFILE_PASSES) を 2 に設定した場合の荒削りモーションとプロファイルカットモーションの例を示します。
1. 加工される部品のコンター
2. ねじ点
3. アプローチ移動
4. 荒削りカットモーション
5. 第 1 仕上げカットモーション
6. 第 2 仕上げカットモーション
7. アタッチ幅
8. 反転距離
9. プロファイル増分
10. STOCK_ALLOW + SPARK_ALLOW + 0.5*CUTTER_DIAM
「アプローチ移動」(APPROACH_MOVE) パラメータにより、アプローチ移動を作成するかどうかを指定できます (「カット方向」(CUT ALONG) メニューの「ねじ点」(Thread Point) または「アプローチ点」(Approach Point) オプションを使用してアプローチ移動の開始点を選択または作成する必要があります)。加工のオフセット (CUTCOM) を指定すると、以下の図のように、加工するコンターに対する開始点の位置に基づいて、適切な CUTCOM アプリケーションが自動的に決定されます。
1. 参照部品
2. ねじ点
3. 例 1: コンターの外側の加工 (パンチ)、コンターの外側の開始点
4. アプローチ CUTCOM RIGHT
5. コンター CUTCOM RIGHT
6. 例 2: コンターの外側の加工 (パンチ)、コンターの内側の開始点
7. アプローチ CUTCOM LEFT
8. コンター CUTCOM RIGHT
9. 例 3: コンターの内側の加工 (ダイ)、コンターの外側の開始点
10. アプローチ CUTCOM RIGHT
11. コンター CUTCOM LEFT
12. 例 4: コンターの内側の加工 (ダイ)、コンターの内側の開始点
13. アプローチ CUTCOM LEFT
14. コンター CUTCOM LEFT
 
*注記 「カッター補正移動」(CUTCOM_MOVE) を指定すると、以前のように、カットモーションには CUTCOM 方向が使用されます。上図の例 2 と例 3 では、「カッター補正移動」(CUTCOM_MOVE) を指定しないでください。
複数カットモーションの間の接続モーションは、「カットモーション接続」(CUT_MOTION_CONNECT) パラメータで定義します。
「分離」(Detach) オプションにチェックマークを付けると、分離モーションも作成します。これは作成する荒削りモーションと同じ形状で、長さが 「反転距離」(REVERSE_DIST) + 「アタッチ幅」(ATTACH_WIDTH) に等しくなる必要があります。