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可変軸制御について
「軸制御」(Axis Control) タブのオプションと「軸定義」(Axis Def) オプションを使用して、特定のミリングステップの工具軸の回転方向を制御できます。
4 軸および 5 軸軌道ミリングでは、カーブカット、駆動サーフェスカット、または 2 コンターカットを作成する際に、「軸制御」(Axis Control) タブを使用できます。カットラインミリングと通常ミリングでは、4 軸および 5 軸のミリングシーケンスに「軸制御」(Axis Control) タブを使用できます。メニューマネージャに基づいた 5 軸サーフェスミリングステップとアイソラインステップでは、「軸定義」(Axis Def) オプションを使用できます。
次のいずれかの方法によって軸の回転方向を制御できます。
「サーフェス上点」(Points on Surface) - 工具軸の回転方向を定義する点を選択します。選択した点の間の領域では、Creo NC によって工具の正しい軸の回転方向が段階的に補間されます。軸の回転方向は、それに最も近い点に指定した工具軸の回転方向の加重平均を使用して補間されます。パラメータ「リード角度」(LEAD_ANGLE) と「チルト角度」(TILT_ANGLE) に値を指定している場合、これらの値はデフォルトの軸方向の補間の際には考慮されませんが、計算した後で値から追加/控除されます。カットライン加工では、カットライン方向に工具軸の回転方向を定義することもできます。
「ピボット点」(Pivot Point) - 工具のピボット点として使用するデータム点を選択または作成します。工具軸はサーフェスを加工する際に常にこの点を通過します。
「回転軸」(Pivot Axis) - 工具の回転軸として使用するデータム軸を選択または作成します。サーフェス加工中、工具軸は必ず回転軸上の 1 点を通ります。
「回転軸カーブ」(Pivot Curve) - 工具軸のガイドとして使用するエッジやカーブの開いたループまたは閉じたループを選択します。サーフェス加工中、工具軸は必ず回転軸カーブの 1 点を通ります。回転軸カーブを構成するエンティティは、それぞれ回転軸カーブに正接していなければなりません。ツールパスを回転軸カーブと自動的に同期させるか、またはユーザー独自の同期化を定義できます。
「位置」(At a Location) - モデル上のデータム点に工具軸定義を定義します。データム点を作成または選択し、そのデータム点にツール軸回転方向を定義します。この定義がカッターパス上の最も近い位置に適用されます。モデルジオメトリまたはツールモーションが変化した場合、指定したデータム点に最も近い、ツールモーション上の位置が再計算されます。カッターパス上のその他の点にあるツール軸回転方向は、既存のすべての軸定義の近似に基づいて補間されます。カッターパスに沿ってツール軸回転方向が正しく補間されるためには、「位置」(Location) で十分な数のツール軸定義を作成する必要があります。
「サーフェスに垂直」(Normal to surface) - 工具軸が垂直になるサーフェスを選択します。カットラインミリングの場合、デフォルトで、工具軸は加工サーフェスに垂直になります。
4 軸ミリングでは、サーフェス上点と回転軸カーブの軸の定義が使用できます。サーフェス上点を使用すると、指定した工具軸を 4 軸平面上に投影してから補間します。