共通のミリングパラメータのほかに、次のパラメータでコーナー仕上げ NC シーケンスで生成されたツールパスを制御します。

最大カット深さ

コーナー加工中の最大のカット深さを定義します。コーナーのうち、カット深さがこの値よりも小さいものが加工されます。このパラメータはオプションで、デフォルトは(-)、(つまり使用しない) です。なだらかなサーフェスにのみ使用できます。

最小残存領域

加工する領域の最小高さを定義します。領域のうち、この値よりも低いものは加工されません。このパラメータはオプションで、デフォルトは(-)、(つまり使用しない) です。

「最大コーナー角度」(MAX_CORNER_ANGLE)

コーナーの最大開き角を定義します。コーナーのうち、「最大コーナー角度」(MAX_CORNER_ANGLE) よりも大きな角度のものは加工されません。デフォルトの値は 165 度です。

残存領域オフセット

残存領域の境界に適用されるオフセット値を定義します。デフォルトの値は 0 です。

「なだらかな領域スキャン」(SHALLOW_AREA_SCAN) と「急勾配の領域スキャン」(STEEP_AREA_SCAN)

指定されたスキャンタイプに応じて、なだらかな領域と急勾配の領域をスキャンするアルゴリズムを指定します。次のオプションがあります。

「ペンシルカット」(PENCIL_CUT) - 中心線上の単一の加工パスを使用します。Creo NC によってツールパスは前の工具に関係なく計算されます。

MULTI_PENCIL - 中心線に平行で、スキャロプ高さまたは XY ピッチ距離で制御されるモーションセットを使用します。ツールパスは、中央線の片側で開始され、もう片側に向かいます。

「スロープ角度」(SLOPE_ANGLE)。加工するすべてのサーフェスを急勾配 (ほぼ垂直) となだらか (ほぼ水平) の 2 つの領域に分割する角度のしきい値を指定します。

「仕上げオプション」(FINISH_OPTION)。急勾配な領域、なだらかな領域、またはその両方の組み合わせを加工するかどうかを指定します。

「重複角度」(OVERLAP_ANGLE)。急勾配の領域となだらかな領域が重複する範囲を定義します。

SPIRAL - 領域の周上から中心に移動する (「らせんスキャンの方向」(SPIRAL_SCAN_DIRECTION) が 「外側イン」(OUTSIDE_IN) の場合)、または領域の中心から周上に移動する (「らせんスキャンの方向」(SPIRAL_SCAN_DIRECTION) が「内部アウト」(INSIDE_OUT) の場合)、接続された同心円ループを使用します。デフォルトは「外側イン」(OUTSIDE_IN) で、工具はエッジから加工を開始し、中心に移動します。ループ間の接続タイプは S 字型 (「らせん接続タイプ」(SPIRAL_CONNECTION_TYPE) が「S 接続」(S_CONNECT) の場合)、または垂直ループ接続 (「らせん接続タイプ」(SPIRAL_CONNECTION_TYPE) が「ループ接続」(LOOP_CONNECT) の場合) です。デフォルトは「S 接続」(S_CONNECT) です。

STITCH_CUT - 中心線に垂直で、スキャロプ高さまたは XY ピッチ距離で制御されるカットモーションを使用します。なだらかなサーフェスにのみ使用できます。

Z_LEVEL - Z レベル加工と等価で、「急勾配 XY ピッチ」(STEEP_STEP_OVER) パラメータで制御された 2.5 軸ツールパスを使用します。「急勾配 XY ピッチ」(STEEP_STEP_OVER) が定義されていない場合、「XYピッチ」(STEP_OVER) の値が使用されます。急勾配のサーフェスにのみ使用できます。