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「ドリリングストラテジー」ダイアログボックス
「ドリリングストラテジー」(Drilling Strategy) ダイアログボックスの「穴あけ加工方法」セクションには、次のオプションがあります。
「サイクルタイプ」(Cycle Type)
「ドリル」(Drill) - 穴をドリルします。選択した「サイクル修正」(Cycle Modifier) オプションにより、次の文が NC ファイルに出力されます。
「標準」(Standard) - CYCLE/DRILL
「深掘り」(Deep) - CYCLE / DEEP
「高速穴あけ加工」(Break Chip) - CYCLE / BRKCHP
「ウェブ」(Web) - CYCLE / THRU (複数プレート用)
「タップ」(Tap) - ねじ切り穴をドリルします。Expert Machinist では、ISO 規格のねじ出力をサポートしています。CYCLE / TAP 文が NC ファイルに出力されます。
「リーマ加工」(Ream) - 高精度の仕上げ穴を作成します。CYCLE / REAM 文が NCL ファイルに出力されます。
「ボア」(Bore) - 穴を開けて、高精度な仕上げ穴直径を作成します。CYCLE / BORE 文が NC ファイルに出力されます。
「スポットフェース」(Spotface) - オプションとして、最終的な深さでドウェルして穴の底面がクリーンになるように穴をドリルします。CYCLE / FACE 文が NC ファイルに出力されます。
「皿穴」(Countersink) - 皿穴スクリューの面取りをドリルします。CYCLE / CSINK 文が NC ファイルに出力されます。「サイクル修正」(Cycle Modifier) オプションを選択します。
「皿穴」(Countersink) - 「皿穴」(Countersink) テキストボックスに希望の直径値を入力します。皿穴直径はドリルの後、面取りの上面で測定される穴の最終的な直径です。ツールパラメータ Point_Angle は、面取り角度を定義します。
「エッジ破断」(Edge Break) - 「エッジ破断」(Edge Break) テキストボックスに希望の値を入力します。ツールパラメータ Point_Angle は、面取り角度を定義します。
「自動面取り」(Auto Chamfer) - このオプションを選択すると、カレントツールの点角度と一致する面取りがすべて自動的にサーチされ、面取りジオメトリをもとに必要なドリル計算が行われます。
「サイクル深さ」(Cycle Depth)
次のオプションでは、ドリリングの深さを定義します。
「自動」(Auto) - ドリリングの深さは穴のジオメトリを参照して自動的に決められます。選択した軸が複数の同軸の穴フィーチャーと関連している場合、次の図に示すようにツールが穴の直径の内側に収まる最大の深さが選択されます。
「全貫通」(Thru All) - 素材を最後まで通過する貫通穴をドリルします。「ドリリングプロパティ」(Drilling Properties) ダイアログボックスの「カット制御」(Cut Control) タブで貫通ドリリングの破断距離を指定すると、深さの計算時にこの値が追加されます。
「一定」(Constant) - 指定の深さまでドリルします。下のテキストボックスにドリル深さの値を入力します。
「測定済み深さ」(Measured Depth)
このオプションでは、ツールに対してドリル深さをどのように測定するかを定義します。
「工具ショルダー」(Tool Shoulder) - ドリル深さをツールのショルダーから測定します。
「工具先端」(Tool Tip) - ドリル深さを工具先端から測定します。
次の図で、左側は「工具ショルダー」(Tool Shoulder) を使用してドリル、右側は「工具先端」(Tool Tip) を使用してそれぞれドリルする場合を示しています。両方の図とも、1 はドリルする穴の外形を、2 は最終ドリリング深さでの工具の外形を示します。
「オフセット値」(Offset Value) - ツールのオフセット値を入力します。
「レジスタ」(Register) - ツールのオフセットレジスタ番号を入力します。
「穴順序」(Hole Order)
このオプションでは、穴の加工順序を定義します。
「最短」(Shortest) - マシンの運動時間が最短となるよう穴の順番を決定します。
「1 方向」(One Direction) - プログラムゼロ座標系で X 座標を増加し、Y 座標を減少して穴がスキャンされます。このスキャンタイプは次の図の左側に示されています。
「前後」(Back & Forth) - Y 座標を増加し、X 方向を前後に行き来して、プログラムゼロ座標系に従って穴をスキャンします。このスキャンタイプは次の図の中央に示されています。
「らせん」(Spiral) - プログラムゼロ座標系にもっとも近い穴から開始して時計回りに穴をスキャンします。このスキャンタイプは次の図の右側に示されています。
「開始穴」(Start Hole) - 「穴順序」(Hole Order) オプションが「最短」(Shortest) または「らせん」(Spiral) の場合に、最初に加工する穴を選択します。
「ドリリングプロパティ」(Drilling Properties) ボタンをクリックすると「ドリリングプロパティ」(Drilling Properties) ダイアログボックスが開き、スピンドル文およびクーラント文、速度、送り、クリアランス、開始/終了、カット制御オプションなどのツールパスの低レベル制御にアクセスできます。「カット制御」(Cut Control) タブには、穴の深さを調整するためのオプションがあります。
「貫通穴」(Through Holes) - このオプションを選択して、貫通穴の深さを調整します。右のテキストボックスに調整値を入力します。
「ブラインド穴」(Blind Holes) - このオプションを選択して、ブラインド穴の深さを調整します。右のテキストボックスに調整値を入力します。
「ドリリングストラテジー」(Drilling Strategy) ダイアログボックスの「オプション」セクションには、次のオプションがあります。
「取付具オフセット使用」(Use Fixture Offset) - マシンのレジスタに取付具変換オフセットを保存できます。右のテキストボックスに取付具オフセットレジスタの値を入力します。このオプションを使用すると、NC 出力に SET/OFSETL 文が含まれます。