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とり代なし加工に対する加工フィーチャーの作成
通常は、加工フィーチャーを作成するときに、とり代の定義を使用して除去する材料の厚みを決定します。NC モデルにとり代がない場合は、この値を指定する必要があります。そのため、とり代のない NC モデルに対して加工フィーチャーを作成するときは、常に「フィーチャー」(Feature) ダイアログボックスに、作成するフィーチャーのタイプに応じた要素が1つまたは複数追加されます。
ポケットやステップのようにハードフロアのあるフィーチャーでは、追加される要素は「フィーチャー上部調整」(Adjust Feature Top) だけです。この要素は必須です。これ以外の必須要素 (フィーチャーフロアなど) を定義し終えると、「フィーチャー上部調整」(Adjust Feature Top) の横にある矢印が自動的に選択され、「フィーチャー上部を定義/調整」(Define/Adjust Feature Top) ダイアログボックスが開きます。フィーチャーフロアからの厚みの入力、データム平面の選択、またはプログラムゼロ座標系の Z 座標を指定することで、フィーチャー上部を定義できます。
ポケット貫通やスロット貫通などの貫通フィーチャーに対しては、除去される材料の上部と下部の両方を指定する必要があります。
デフォルトでは、フィーチャー上部はフィーチャーウォールの上部エッジと一致すると仮定します。フィーチャー上部を調整するには「フィーチャー上部調整」(Adjust Feature Top) 要素の横にある矢印をクリックします。フィーチャーハードウォールの上部からのオフセット値の入力、データム平面の選択、またはプログラムゼロ座標系の Z 座標を指定することで、フィーチャー上部を定義できます。
デフォルトでは、フィーチャー下部はフィーチャーウォールの下部エッジと一致すると仮定します。フィーチャー下部を調整するには「フィーチャー下部調整」(Adjust Feature Bottom) 要素の横にある矢印をクリックします。フィーチャーハードウォールの下部からのオフセット値の入力、データム平面の選択、またはプログラムゼロ座標系の Z 座標を指定することで、フィーチャー下部を定義できます。
プロファイルフィーチャーに対しても、その他の貫通フィーチャーと同様に、除去される材料の上部と下部の両方を指定する必要があります。また、その他にも、オフセットウォール要素を使用してフィーチャーハードウォールからのオフセット値を入力することで、除去される材料の軸方向の厚みを指定する必要があります。デフォルトは 0.1" (インチ法の場合) または 3 mm (メートル法の場合) です。任意の値を入力できます。
 
*注記 とり代なし加工でポケット貫通フィーチャーやスロット貫通フィーチャーを作成するときは、フィーチャー全体が材料で充填されていると仮定します。コアポケット付きの鋳造品の場合、ポケット貫通の代わりにプロファイルを使用し、適切な「オフセットウォール」(Offset Wall) 値を指定します。