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ツールパスの表示について
ツールパスの作成を完了する前にツールモーションとツールのシミュレーションを表示すると、ツールパスを確認して取付具との干渉を視覚的にチェックすることができます。また、既存のツールパスやオペレーション全体についても、ツールモーションやツールのシミュレーションを表示できます。シミュレートされるツールの寸法は、工具設定の際に定義されるパラメータを表します。
ツールパスまたはオペレーションのツール移動を表示するときは、必ず「パス再現」(Play Path) ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスの収縮可能な上部には、ツールパスまたはオペレーションのカッター位置 (CL) データが表示されます。このデータは、「出力」(Output) > 「CL ファイル作成」(Create CL File) という操作で CL ファイルに出力されます。この CL データを「パス再現」(Play Path) ダイアログボックスから CL または MCD ファイルに直接保存できます。それには「ファイル」(File) メニューから適切なオプションを選択します。
ダイアログボックス下部には、「再生」(Play Forward)「プレイバック」(Play Back)「停止」(Stop)「ツールパスの終点まで早送りします。」(Fast Forward to the end of the Tool Path)「ツールパスの始点まで巻き戻します。」(Rewind to start of Tool Path)「ファイル内の次の CL 記録」(Next CL record in file)「ファイル内の前の CL 記録」(Previous CL record in file) の各ボタンがあります。また、切削工具の配置および工具クリアランス機能へのアクセスを行うためのボタンや、表示速度を調整するためのスライダーも含まれています。
ツールモーションを表示する際には、破断点を追加することによって特定の点でツール停止を行うことができます。また、正しい NC 出力に必要な特定のポストプロセッサ用語などのようなカスタマイズした CL コマンドも、CL ファイル内の希望の位置に挿入できます。CL データの保存時には、このようなコマンドが CL ファイルに出力されます。ツールモーションコマンドを追加した場合、スクリーン上のツールパス表示には、これに対応するモーションも表示されます。