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例: Creo Parametric でのモデルの異なるイテレーションの統合
この例では、ユーザー A、ユーザー B、ユーザー C の 3 人によるコンカレントエンジニアリング環境での統合手順について説明します。
統合プロセスの開始
1. ユーザー A は Windchill サーバーからベースモデルをチェックアウトします。ユーザー B とユーザー C は Creo Parametric セッションを開始し、変更を加えるモデルを読み込みます。
2. ユーザー B とユーザー C はそのモデルの同じイテレーションを各自のワークスペースにダウンロードします。
3. ユーザー A はそのモデルをローカルに修正します。
4. ユーザー B がローカルワークスペース内のモデルを修正しようとすると、ユーザー B はモデルをチェックアウトするか、モデルのローカルコピーに対する変更を続行するかが Windchill によって尋ねられます。
5. ユーザー B はローカルワークスペース内でモデルに対する変更を続行します。
6. ユーザー A は変更を完了し、その部品を Windchill サーバーにチェックインします。ユーザー B とユーザー C に、各自のローカルワークスペース内の部品が修正されて古くなったことを通知するメッセージがサーバーから送信されます。
7. ユーザー B はそのモデルがユーザー A によってチェックインされたことを確認したら、「ファイル」(File) > 「開く」(Open) > 「更新および統合」(Update and Integrate) の順にクリックして、ワークスペース内で統合プロセスを開始します。「統合」(Integrate) ウィンドウが開き、ベースオブジェクトと比較対象オブジェクトで異なるフィーチャーについての情報が表示されます。
変更の統合
1. 「統合」(Integrate) ウィンドウの「変更リスト」(Change List) で、ユーザー B は統合結果モデルに残すフィーチャーとモデルから削除するフィーチャーの横にある「処理」(Action) リストから必要な統合処理を選択します。
2. ユーザー B は統合結果モデルとともに統合レポートを保存するため、「統合結果をモデルに関連付け」(Attach Integrate Results to the model) チェックボックスをオンにします。このレポートには、モデルまたは部品に対して実行された統合処理と、ベースモデルと比較対象モデルの差分が含まれています。
 
*注記 「変更リスト」(Change List) セクションで指定したフィーチャーと統合処理だけに関するレポートが、生成されたモデルに関連付けられて一緒に保存されます。
3. ユーザー B は「実行」(Execute) をクリックして、ベースモデルと比較対象モデル内の差分を統合します。
 
*注記 「実行」(Execute) をクリックしても、統合結果モデルは保存されません。
4. ユーザー B は「終了」(Finish) をクリックすることで、モデルに対する変更を保存し、変更の統合を停止し、統合プロセスを終了します。
5. ユーザー B は「閉じる」(Close) をクリックすることで、統合処理によって名前が変わったすべての比較対象モデルを閉じてセッションから消去し、ベースモデルはアクティブセッションで開いたままにします。
6. 統合結果モデルを Windchill サーバーに保存するため、ユーザー B はこのモデルをチェックアウトし、すぐにチェックインします。
7. モデルがチェックインされたことを確認したら、ユーザー C は「ファイル」(File) > 「開く」(Open) > 「更新および統合」(Update and Integrate) の順にクリックしてワークスペース内で統合プロセスを開始し、手順 1 から 6 の説明に従って変更を統合します。