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HMX のカスタマイズ (アドバンスライセンスのみ)
「Harness Manufacturing Extension」ダイアログボックスで HMX のカスタマイズオプションを使用して、ワイヤリストテーブル、BOM テーブル、キャビティテーブルをカスタマイズしてパラメータを表示できます。
シンボル表示
次のパラメータの値を Show または Hide に設定することで、アイテム番号バルーンと構成部品参照指定子のシンボルの表示を制御できます。
Balloons
Reference Designators
デフォルト値は Show です。
セグメントのフレア配置
円錐角度は、垂直分岐から 1 つ目の斜めの分岐までの角度オフセットとして定義されます。
 
*注記 4 つ以上の斜めのセグメントがある分岐終点の円錐角度を定義できます。
「円錐角度」の値を 0 より大きい実数に設定することによって、円錐角度を制御できます。この値は度数として解釈されます。デフォルト値は 0 です。
 
*注記 円錐角度は 0 から 75 度の範囲にする必要があります。
以下の図に、円錐角度を 30 度に変更した場合のハーネス製造図面の違いを示します。
円錐角度が 0
円錐角度が 30
出力ファイルの作成
次のキーパラメータの値を Yes または No に設定することで、HMX による出力ファイルの生成を制御できます。
キーパラメータ名
説明
デフォルト値
ログファイル
ログファイルの作成を制御します。
No
BOM ファイル
BOM ファイルの作成を制御します。
Yes
ワイヤリストファイル
ワイヤリストファイルの作成を制御します。
Yes
独自のファイル名
作成されるファイルの名前を制御します。
No
長さの加算
ワイヤリストと BOM で報告される、抽出されたワイヤまたはケーブルの長さの出力値を制御できます。これらの値は生成された棒線図面には表示されません。
キーパラメータ名
説明
デフォルト値
余分な長さ (%)
ワイヤリストテーブルと BOM テーブルに表示されるワイヤ長さの値を、指定したパーセントだけ加算します。
小数点以下 3 桁までの実数を入力します。
0
余分な長さ (%): 5.125
固定長さ
ワイヤリストテーブルと BOM テーブルに表示されるワイヤ長さの値を、指定した長さだけ加算します。
整数 (メートルの場合) または小数点以下 1 桁の実数 (インチの場合) を入力します。「固定長さ」(Fixed Length) に指定する単位は、スプールの単位と一致している必要があります。
 
単位がミリメートルの場合に実数を入力すると、ワイヤ長さの値は最も近い整数に丸められます。たとえば、ワイヤの追加の固定長さとして「10.5」と入力した場合、値が 10 に変わります。
単位がインチの場合、値は小数点以下 1 桁の実数に制限されます。たとえば、「10.55」と入力した場合、値が 10.5 に変わります。
「固定長さ」(Fixed Length)「余分な長さ (%)」が指定されている場合、ワイヤ長さ変更の計算には「固定長さ」(Fixed Length) の値が使用されます。
0
固定長さ: 5(mm) または 0.1 (inches)
丸め長さ
ワイヤリストテーブルに表示されるワイヤ長さの値と BOM テーブル内の関連スプールの値を、指定した長さだけ切り上げます。整数 (メートルの場合) または小数点以下 1 桁までの実数 (インチの場合) を入力します。
 
単位がミリメートルの場合、ワイヤ長さの値は最も近い整数に切り捨てられます。たとえば、ワイヤの切り上げ長さとして「10.5」と入力した場合、値が 10 に変わります。
デフォルトでは、ハーネスの単位がインチの場合ではなく、単位がミリメートルの場合にのみ、ワイヤ長さとして入力した丸めの追加値が、最も近い整数に切り上げられます。
0
丸め長さ: 5(mm) または 0.5 (inches)
ワイヤリストにシールドを含める
ワイヤリストテーブル内にシールドをリストするかどうかを制御します。Yes を選択した場合、生成されたワイヤリストテーブルに、完全にルーティングされたシールドが表示されます。
Yes
例: ワイヤ長さの変更
サンプルアセンブリ multiple_markers.asm を参照しながら、指定したパーセントだけワイヤ長さを伸ばす方法について学習します。サンプルモデルは <Creo load point>\Common Files\help\sample_models\hmx\Key_parameters にあります。サンプルアセンブリ multiple_markers.asm を開きます。
1. 「アプリケーション」(Applications) > 「ハーネス製造」(Harness Mfg) の順にクリックします。「Harness Manufacturing Extension」ダイアログボックスが開きます。
 
*注記 必要に応じて、コンフィギュレーションオプション pro_unit_length の値を mm に変更します。
2. 「ハーネスを平展開」(Flatten Harness) をクリックしてサンプルアセンブリのハーネス図面を生成します。以下の図に、「余分な長さ (%)」がデフォルト値に設定されている場合のワイヤ長さを示します。
3. 「余分な長さ (%)」を編集して 10 にします。
4. 「ハーネスを平展開」(Flatten Harness) をクリックしてハーネス図面を再作成します。ワイヤ長さが 10 パーセント伸びたことを確認します。
以下の図に、ワイヤ長さが更新された図面出力を示します。
コネクタの配置 - Dimension to Front
パラメータ「Dimension to Front」の値を Yes または No に設定することで、寸法スキームの基点をコネクタの前面にするかコネクタの背面にするかを設定できます。デフォルト値は No です。コネクタに接続しているセグメント上に配置されている寸法はコネクタの端で終了し、その寸法にコネクタの長さは含まれません。
Dimension to FrontNo に設定される
Dimension to FrontYes に設定される
コネクタの中央化
パラメータ「集中コネクタ」の値を Yes または No に設定することで、グラフィックハーネス製造図面の出力で、コネクタを中央に表示するか、ワイヤのルートが最短となるようにコネクタの表示を維持するかを設定できます。デフォルト値は Yes です。ルーティングされているすべてのピンの中央にあるピンからスケッチにコネクタが接続されます。この値が No に設定されている場合、コネクタまでのルーティング長さが最短であるワイヤに対応するピンによって、コネクタがスケッチに接続されます。
以下の図に、「集中コネクタ」の値がそれぞれ異なるハーネス製造図面を示します。
最短ワイヤビュー
集中化ビュー
キャビティテーブルでのピンの表示
空のピンを表示
コネクタのキャビティテーブルには、関連するコネクタのすべてのピンがリストされます。「空のピンを表示」オプションを使用して、出力キャビティテーブル内にすべてのキャビティをリストするかどうかを制御できます。「空のピンを表示」オプションはデフォルトでは Yes に設定されています。
「空のピンを表示」オプションが No に設定されている場合、term_name などの抽出されたパラメータの値を持たないピンはコネクタのキャビティテーブルに表示されません。
空のピンが表示されない
空のピンが表示される